ミネアポリス/セントポール/シカゴ

1999.3

米国中西部を散策して来ました。まずはミネソタ州ミネアポリス。

「水の都」の名の通り、ミネアポリスはたくさんの湖に囲まれた 美しい街です。冬は寒いのですが、ダウンタウンの主要なホテル、 デパート、オフィスビルは互いにスカイウェイと呼ばれる連絡通路で つながっており、この範囲で動く限り外に出る必要はあまりありません。

今回泊まったのはマリオット(写真)です。綺麗だけど、高かった! それに、自由に使える洗濯機がなかったので、自分でコインランドリーに 洗濯物を持って行く必要がありました。コインランドリーで何が起こったかは、 あえて申しますまい...(ヒント:乾燥機で温度設定が高すぎると、中の洗濯物 はどうなるか考えてみよう)

また、レストランなどは壁画で飾られていたりして、これがなかなか 年季が入ってるのですよ。写真のレストランでは、地ビール を楽しみました。この壁画は、ヴェニスをイメージしているようです。

昼間、ちょっと体があいたのでホテルのすぐそばの映画館に行きました。 だいぶぼろかったけど、一応映画館のはずでした。受付のおじちゃんに 「大人一枚」といって、4ドルのチケットを買い、言われた通り二階に上がっ て行くと、なんと まっくら なのです! 暗い、なんてもんじゃなくて、椅子が見えない、とにかく真っ暗です。

呆然とたたずんでいると、後ろからさっきのおっちゃんが上がって来て、 電気をつけてくれました。なーんと、客は私一人です。すごい! さらに、 おっちゃんは映写室に入って行きました。おー、予告編が始まった。 これって究極のオンデマンドムービーじゃないかい? あるいは、ぬおぼ シネマぱらでぃそ状態。

映画自体はたいした事なかったけど、がらーんとした映画館と、私一人 の為に映写機を回してくれたおっちゃんに感謝!


さて、舞台は変わってお隣の街、セントポールです。ミネソタ州の 州都であり、立派な議事堂のある美しい街でした。ほんと、この辺の 街は建物も古くて趣があって、寒いのをのぞけばとても住みやすそうです。

写真はミシシッピー川。アメリカ大陸を南北に縦断する有名な川ですね。 このあたりはものすごく上流にあたるのですが、それでもこれだけの 川幅があります。ちょっと驚き。

セントポールとミネアポリスは twin cities などと呼ばれ、隣接している かのように扱われていますが、実体は...セントポール側からミネアポリスの 高層ビルがようやく見える、位の距離です。実は写真にもうっすらとビルが 写っています(左から1/4位の所...え、全然判らん!?)。

というわけで、日本人の感覚では全然隣接してない様な気が。アメリカ人の 感覚だと、車で30分以内なら近所、なのかな。

セントポールでは特に事件もなく、次はシカゴです。


シカゴと言えば、この駐車場つきコンドミニアムが有名な気がしますが、 そんなことない?
面白い建物だけど、日本では恐くて住めないんじゃないかしらん。
馬に乗ったお巡りさんが居たので、写真に収まってもらいました。 シカゴ市警には26頭の馬が居るそうです。写真のは、おとなしい奴でした。
湖側の端です。実は、この地点の地下は鉄道の駅になっています。
これがその電車。メトラと言います。一言で言って、
ぼろい!!!!
二階立て車両なんですが、二両編成。 実にかわいらしい。
なんたって、これがホーム!
これが駅舎! まるで公衆便所だ!
当然ながら無人駅です。
プラットフォームは、木ですよ。木。
とは言っても、のんびりと電車に乗るのも楽しかったのは事実。 レンタカー借りてたら、まず乗らなかったでしょうし。 メトラは危ない所を避けて通っているので昼間であれば 一人で乗っていても大丈夫なようです。御覧の通り人がいないから 心細いのですが。

アメリカ中西部って言うのは、まっ平らな事で有名だそうで、 シカゴにはシアーズタワーとジョンハンコックセンターの二つ、 展望台があるのですが、上から見るとほんっとに山がない。

写真は、ジョンハンコックからの日没の様子です。 地平線がまっすぐ!

というわけで、シカゴは飯も旨かったし、博物館を幾つも回ったりして のんびりして来ました。なお、宿は空港のヒルトンでした。空港のど真中、 めちゃくちゃ便利なホテルです。

で、これがオヘアヒルトンからの景色。O'Hare 空港は7本の滑走路が あるそうで、何しろでかいのですが、ターミナル間を結ぶ電車は すぐ来るし、とても使いやすいです。

O'Hare 上空は幾筋もの飛行機雲が交差してたりして、ここが 飛行機の国であることを再認識させられます。

これだけ広くて平らな場所は日本にはないですが、それにしても せめてもう一本滑走路があったら良いのになぁ...などと考えつつ、 旅を終えました。


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