某証券会社から電話がかかって来ました。この会社、一時は倒れそうになって某外資に救われた大手なんですが、できる事なら解約したい、でも出来ない、そういう関係です。なぜ解約できないかというと、腐れ縁があるからです。財テクと言う言葉も死に絶えて久しいですが、我ながら阿呆の典型と思える投資をしているので恥を晒しておきましょう。
それは、某米国企業のドル建て社債。なんでこんなのを持ってるかと言うと、この証券会社に勧められたからです。5年満期、利回り4%位の奴を1000ドル。2割天引きされますから、税引き後年間 32ドル少々の利息がつくわけです。今のレートだと3700円と言ったところでしょうか。
そう悪くないじゃない、どうしてこれが阿呆の典型なの? と思ったあなた。私のような阿呆にならないよう、どうぞこのまま読み進めてください。
実は、この社債を預けるために、証券会社に口座維持管理手数料というやつを払わなければならないのです。これが年間3150円。ね、阿呆でしょう。本当は、この負担を薄めるために社債を数口買うべきだったのでしょうが、実は私はこの発行会社が嫌いなんです(汗)。できる事ならさっさと売ってしまいたいけれど、社債と言うのは途中換金すると足元を見られるんで、実質利回り 0.005% 程度であるにもかかわらず、満期まで放っておくしかないわけです。
更に恥を晒すなら、この1000ドル、円からドルに替えた時期が最悪でした。忘れもしない98年夏。レートがいくらだったかは、敢えて言いますまい。
このように痛い目にあっているので、手数料には敏感です。例えば、財テク関係で手数料が高いといえば投資信託があります。客の金を運用して、失敗して損失を出した上に、報酬を取る...私にはどうしてもこの仕組みが理解できないので、MMF以外の投信には手を出せません。成績がベンチマークを下回ったら信託報酬は受け取りません、と言う投信があるなら別ですけどね。
ゴミ投資家シリーズでも説かれていましたが、一般のサラリーマンにとって最も合理的な行動は「頑張って働いて給料をあげること」であって、細かい投資は割に合わないことになっています。実際やってみると、確かに全然割に合わないのですが、どうして金融業界の皆さんがあんなに高給をもらえるのか、秘密が分かる気がします。
おなじみプロジェクトX。番組開始当初は、結構感動しながら見ていたのだが、最近なんだか飽きて来たような気がする。あのマンネリな演出のせいか、あるいはネタが切れてきたせいか。私の中で一つ確実に浮上しているのは、もう懐古趣味は沢山だと言う感情である。そりゃ、昔の人は偉かった。焼け野原から現在の日本を作り上げたのは彼らの世代だ。しかし、それをパチパチと褒め讃えるだけで良いんだろうか? 何か、大事な事を忘れちゃいないか。
背景をちょっと考えてみよう。国土を焦土にしちまったのは彼らよりちょっと上の世代で、終戦と同時にその権力構造は潰えた。結果として彼らの世代が国を支えることになったわけだが、「国を支える」なんて大上段に構えて頑張ったわけではなかろう。彼らに失う物は何もなく、「やるしかない」という環境の中で直向きに前に進んで来た結果が、高度成長だったのではないだろうか。無論、そうした頑張りは褒められてしかるべきだ。
しかし、である。昔は良かった、という番組を垂れ流す事には、その後の環境の変化や現在我々がおかれている状況から視聴者の目を逸す危険がある。無数のプロジェクトXの成果により、日本の国際競争力は抜きんでた物となり、黄金の80年代を迎えた。そして90年代に大きく風向きが変わり、すっかり意気消沈した現在がある。この事実を棚上げして、昔の事ばかり思い出そうとするのはいかがか。
現在我々がおかれている状況は、全体としてかなり暗い。少子高齢化に伴う市場の縮小と、破綻的財政からくる将来不安、そして治安の悪化。特に財政に関しては、道路公団改革も行方知れずだし、デフレ対策が錦の御旗化する事によりハイパーインフレの懸念がある。まぁ良くぞここまでと言う程悪い話ばかりである。
暗い話をすると視聴率がとれないかもしれないが、あらゆるソリューションは現状の問題点を分析するところから始まる。その重要な所を棚上げしていたのでは、いつまで経っても暗いままだと思うのだが...
例えば、新たに「世界の工場」として成長を続けている大陸に目を向けてみるのはどうだろう。現在進行形のプロジェクトXが、おそらく多数存在するはずだ。彼らと我々の違いはどこにあるのか。人件費が10分の1だというだけではないだろう。
あるいは、プロジェクト×というのはどうだろう。無論、「バツ」と読む。失敗の研究だ。なぜミズホの統合は失敗したのか。なぜ本州と四国の間に橋が3本もあって、だれも赤字の責任をとろうとしないのか。なぜもんじゅはナトリウムを漏らしたのか。なぜFOMAは普及しないのか。
日本の組織にありがちなことだが、どう見ても失敗しているのに、それを認めようとしない場合がある。組織の内部に対しては、失敗を隠して成功のふりをすることができてしまうことが往々にしてあるからだ。しかし、そのツケはどこかに回り、いずれ馬脚を表す。本当の成功は、失敗を乗り越えた先にあるはずで、そういう謙虚な姿勢を醸成するような番組になって欲しいと思うのは期待しすぎだろうか。
余った部品が溜ってきたので、パソコンを作りました。材料はこんな感じ。組んでみると、BIOS 表示が Pentium-II 500MHz とかなってます。さっそく BIOS をアップデート。簡単簡単。 TYAN のページから最新版をさくっとダウンロードして、それいけどっこいしょ。
- TYAN Tiger 100 (440BX)
- Pentium-III (Katmai) 600MHz x 2
- S3 Trio-64V+
- Interl EtherExpress 100/Pro
ぶぶー 災害は忘れたころにやってくるというやつで、はい。BIOS が飛びました。 さて困った。良く見ると、私が入れた BIOS はマザボのリビジョンF以降でないと動かないらしいんですね。別のページにチョコっと footnote ついてただけなんですけど。私のはリビジョンB。
もっとでかい字で書いとけゴラァ とか叫んでも後の祭。むー。んでもって、しょうがないので他に似たような人がいないかググって見ると、ありました。
AMI BIOSは書き込みに失敗しても復旧できる やりー。とりあえずFDDのシークはしてるからいけるかも。方法はさて、そういうわけで起動するようになりました。BIOS 表示はちゃんと Pentium III 600MHz とかなってます。気を良くして FreeBSD 5.0 をインストール。が、sysinstall 中に panicで落ちた。つかーん。
- DOSフォーマット済のFDに書き込みたいBIOSファイルを amiboot.rom という名前で保存。
- FDを刺して電源を入れ、Ctrl-Home 連打。
- BIOSが自動的に書き込まれるとな。AMI偉い!
BIOS の設定を遅めにしたら sysinstall は通ったので、これで安心かなと思いきや、カーネルのリビルド中に再びpanic!!
やぱり 440BX なんかで 5.0R 狙っちゃダメすか。明日 4.7R にしてみます。
寒くて雪ばかりでしたが、地酒はうまいし食事はうまいし、良い所でした。初めて秋田新幹線に乗ったわけですが、グリーン車だったせいか4時間乗ってもほとんど疲れもなく、快適でした。いつからこうなっているのか知りませんが、グリーン車ってアテンダントのお姉さんがいるんですね。スリッパはくれるわ、コーヒー紅茶はフリーだわで、ちょっと驚きました。飛行機のビジネスクラスに対抗しているのでしょうか。あと足りないのはパソコン用の電源です。JRさん頼みますよー。個室だけじゃなくて普通席にも電源を!
話は変わりますが、去年あたりからISPのトラフィックの様相が変わりつつあるそうです。Web が出て来てからもうずいぶん経ちますが、ずっと常識だった「トラフィックは上りより下りの方が多い」というのが、あのソフトのせいで覆されつつあるそうです。特にFTTHでは上りトラフィックの多さが顕著だそうです。
トラフィックパターンを変えたと言う意味では、メール、Web に続く第三の波なのかも知れませんが、これまでになく怪しいところが何とも言えませんねぇ...。実は私は使った事ないのですが、クローズドネットワークで挙動を調べて見ようかなと思ったくらいです。
ITPro の記者の目というコラムに、ADSL が突然切れる事に対する不安が書いてあった。まぁ何をいまさらと言った感じだが、ADSL がアナログ技術である以上、これまでのモデムと同じようになんらかのノイズで切れる事があっても不思議ではない。で、冒頭。某ISPのオペレータのセリフである。幸運なお客さんも多いけれど、不幸なお客さんもまた多い、というわけだ。つまり、ADSL というのは極めて不公平な環境であって、ユーザサポート泣かせの技術なのである。
大体、局からの線路長がどうの、途中に工場があったらどうのなんて言ってる技術はでき損ないと言って良いだろう。ユーザサポートを全くしない某社には適した技術なのかも知れないが、普通なら割にあわない物と思われ。
ようやく東電がやる気を出した今、ヘビーユーザの皆さんには思い切って光を引かれる事をお薦め致します :-)
某社が ITU-T に対して Annex.C の廃止を提案するそうです。 なんだかなぁ、国内の恥を、どうしてジュネーブくんだりまで行って晒さなければならないのか...結局の所、監督官庁がだらしないからこういうことになるのでしょう。最初から「日本は Annex.C で行く」と決めれば何の問題もなかったのに、どちらでも良いとかわけわからん事言うから混乱する。A か C か、はっきり決めておくべきだったわけです。リーダーシップを取らないのなら、何のための監督官庁なんでしょうか?
しかし、これで Annex.C が廃止されたら面白いですね。何が起こるのか。ADSL なんてたかが足回りの規格ですから、そもそも ITU の出番じゃないわけです。Annex.C がなくなっても、JIS なりTTCなりのローカルルールとして存在すれば何の問題もない。国際的に、日本だけ変な規格だって別に困らないわけです。相互接続しないのですから。
喧嘩も結構ですが、勝算があるのかどうか私には良くわかりませんし、既に多くのユーザが持っている Annex.C 仕様の機材をどう考えているのか、いつもの無責任の現れなんじゃないかとも思います。
話は変わりますが、実は SDH だって ATM だって ISDN だって、これまで某独占企業のせいで、変な規格(Annex ほげほげ)で運用してきました。それで得したのは日本のメーカで、損をしたのは外国(つーか北米)のメーカです。ユーザは他国(というかアメリカ)より高い電話代を取られましたが、その金はアメリカ企業ではなく日本企業に落ちました。変な規格を作るには、元の規格を良く理解しなくてはなりませんから、結局は日本企業の技術力を支える結果にもなったのではないかと思います。
某社がやろうとしているのは、こういう国策的な経済システムを壊そうという、一種の構造改革です。しかし、一見素晴らしく見えるこの政策で、得するのは誰でしょうか。ユーザは本当に得していますか?
某独占企業の変な規格が良いと言うつもりはありません。でも、アメリカのをそのまま持ってくれば良いやと言うのも間違っていると思います。要求品質が全然違うというのもありますが、そのまま持って来て使っているうちに、自分で作れなくなる、即ち自分で直せなくなる、そして保守に時間と金がかかるようになるからです。
もちろん、比較優位と言う奴で、日本人は車とアニメとゲームだけ作ってりゃ良いのだと言う考え方もあるかも知れませんが...日本法人が単なる営業部隊だけで、技術者と言ってもチェンジニア(壊れた部品を新品に取り換えることしかできないエンジニアの事)ばかりという海外メーカが多い中、すこしは「国産」に拘ってみても良いのではないでしょうか。
ここまで来ると、いちいち晒すのが可哀想になって来るのでこれで最後にしようとおもうけれど、とりあえず心を真っ白にしてこれを読んでみて欲しい。ネタ元は東芝のプレスリリースである。東芝と言う会社は大企業であり、大企業と言うのは科学的な裏付けのある、信頼に足る製品を売る物だと思っていた。が、ついにトルマリンのお出ましである。どうなっちゃってるんだろう。
何度も書くけれど、東芝のサイクロンは「カップでゴミが回るだけ」である。ゴミと空気の分離はフィルタで行なうため、これが激しく詰まるのだ。初期のモデルでは、詰まりを抑えるためにザルの様なフィルタを使っており、部屋中に細かい塵をまき散らす事になった。私が持っているのはこれで、このゴミ散らかし機をどう処分した物か、未だに悩んでいるくらいである。
今回の新モデルでは、ゴミ回しのカップでは微細な塵が取れない事をようやく認めて、フィルタ部を強化したと言うことらしい。が、こういうフィルタにこびり付いた細かい塵が、コードリールを動かしたがごときの振動で降り落されるわけがない。一体、この掃除機を企画した奴は自分で掃除をした事があるのだろうか。こんな似非サイクロンを買うくらいなら、紙パック式のほうが100万倍マシである。
さらに、光触媒を組み合わせた消臭フィルタを追加したそうだが、触媒を照らすランプがない。室内の散乱光で触媒がどれくらい効くものか、興味津々だ。そして、究めつけはトルマリンブラシである。静電気を起こしてフローリングも拭いたように綺麗になるそうだが、それは埃がブラシにくっついたからだろう。そのブラシで座蒲団でも撫ぜるとどうなるか。
どうしてこんな製品が未だに生き残っているのか不思議に思って掲示板等を読むと、どうやら国産のサイクロンクリーナは「フィルタやダストカップを毎回水洗いする」という驚異の使い方で定着しているらしい。排気が綺麗だと信じきって、フィルタが汚れるのを不思議にも思わず、毎回水洗いしている日本の主婦の皆さん。貴方がたは偉大だ。でも、それは本当のサイクロンじゃない。
俺Tで話題になっていた、トゥー・トゥー・トゥマシェリーマーシェーリー、ではないけれど、ある時突然に頭の中に音楽が流れて困る事はないでしょうか。こないだ電車に乗っていて、突然に流れて来たのがこれ。
ラリホー・ラリホー・ラリルレロー すごく昔の、アニメ音楽の出だしだということ以外何も覚えていなかったのですが、流れはじめて止まらなくなったので調べてみました。スーパースリーというアニメだったようです。うーん、そう言えばボヨヨーんと何かが伸びた気がする。らりほー。これで少し安心して、油断していたら、次にはこんなのが流れて来ました。
リンリン・ランラン・リユウエン 確か中華料理屋の広告だったと思うのですが、龍苑(?)ってまだ営業してるんでしょうか。
リンリン・ランラン・リユウエン
リユウエン行って幸せ食べーよー
それにしても、突然こんな古い物が脳内を流れると言うのは、何なんでしょう。 ちょっと不気味。
昨日自慢したばかりだと言うのに、今日起きたのは4時前だった。ちょっと疲れていたようだ。さて、表題。何でこんなネタになったかと言うと、テレビで「日本の心を壊さないでくださぁい」とか叫んでいるオバハンを見て気分が悪くなったからである。「あなたたちそんなことして、罰があたりますよ」だそうだ。最も嫌だったのは、オバハン達が日の丸とともに、「日本人ならそんなことはできないはずでしょう」なんていう、60年前に流行ったような言葉を吐いていた事。
神社を壊そうとしているのではない。作業員達が壊そうとしているのは、旧正田邸。皇族になった美智子サンがまだパンピーだった頃、青春時代を過ごした実家である。相続税支払いの代わりに物納され、国有財産となった。建築物がそれなりにモダンで味があり、壊すのはもったいないと思われる事と、そこに住んでいたのが現皇后であることから、何かと物議を醸している。
一時は移築などの提案もあったようだが、真意はともかく「壊すべし」との皇后の意向が伝わってからは、行政側の態度が固まったようだ。首都圏では相続税のせいで、主が亡くなると住んでいた家を追い出される家族が大勢居るわけだから、皇族ですら例外ではないという事を示す事で、こうした家族の不満を和らげようと言うアイディアがあったとしても不思議ではない。
要するに、本当の問題は、居宅を冷酷に資産評価する相続税算出の仕組みにある。しかし、オバハン達はそんなことを考えもしない。彼らは皇室オタなのだ。皇后の住んでいた家は、彼らに取って日本の心であり神の家であり、壊すと罰があたる対象なのである。キモイ、キモ過ぎると思ってしまった私は異常だろうか。
脱線するが、今年は新年の祝賀に昨年よりも5000人多い 78000人もの参賀客が駆けつけたそうだ。手に手に日の丸を持って、バンザーイとやる。おそらく集団で同じ事をやるとイイ気持ちなのだろうが、外から見ると、手に手に赤い星のついたトリコロールの旗を持って、将軍様マンセーとやっているのと大した違いはないように見える。多分、あの中にはかなりの数の皇室オタが含まれているに違いない。
相手がオタなら、入場料を取っても平気なはずだ。一人1000円にしよう。7800万円の収入である。わずかな額だが、一日の売り上げとしては悪くない。あとはグッズ販売の成否にかかっている。漆塗の美智子さまバッヂを3000円で売ろう。ファミリーの写真入りTシャツ、絵はがき、その他もろもろ。少しは国庫の足しになるのではなかろうか。
最近、子供を11時に寝かしつけている。ハイハイが出来るようになって元気一杯、ゼンマイじかけの縫いぐるみのように、元気が余っているうちはなかなか寝てくれない。ゼンマイが切れるとあっという間に熟睡してくれるのだが...元気が多少余っていても寝かしつけるためには、寝るための雰囲気作りが重要である。ただし部屋を暗くする程度では、チビには効き目がない。もうこの世は睡眠モードなのだとあきらめさせるための一番手っ取り早い方法は、すぐ横で親が寝てしまう事だ。0歳児には、寝ている親に馬乗りになって起こす等の能力がまだないので、横で親が寝てしまうとつられて寝てしまうらしい。
そういうわけで、添寝をしてやるのだが、11時と言うのは微妙な時間帯で、狙い通り(?)親が先に寝てしまう事が多かったりする。しかし、そのまま朝まで寝てしまうわけには行かない。翌朝のミルク調整のために哺乳びんを消毒しておかねばならないし、お湯もわかしておかなければいけない。風呂だって入りたいし、洗濯機のタイマをかけなければならない。そうそう、エアコンもつけっぱなしだ。
家族が増えて変わったと思う事の一つに、細切れ睡眠が可能になったということがある。11時に寝入ってしまっても、よほど身体が疲れていない限り、「まだやり残した事がある」と思うと不思議に1時に目が覚める。今日もこうして、睡眠を中断して家事やらログやら、する事が出来ている。このあと3時か4時に、チビは夜泣きをする予定だが、毎度の事なので特に苦にも思わない。
ふと、高校のクラス忘年会で、救急医療に携わっている友人が「俺は睡眠を自由自在に制御できるのだ」と自慢していたのを思い出した。曰く、いつでもどこでも、眠れる時に眠っておき、いつ起こされてもすぐ臨戦態勢になるのだと言う。
救急医の友人と比べるのは少々おこがましいが、人間、必要に迫られれば、結構柔軟に対処できるものなのかもしれない。
週末は天気が良かったので、Dysonクリーナのゴミが溜るビンを水洗いしました。購入してから8ヶ月、そろそろ細かいゴミが気になって来たからです。ぞうきんで軽く拭いてから、外のシンクでジャバジャバ水洗い、その後中性洗剤でザバッと洗って良く濯ぐ。すっかり綺麗になりました。ただ1箇所、瓶の底のごくわずかなすき間にはまりこんだ塵を除いて。
で、これを綺麗にしようと、ビンの構造をまじまじと眺めたのですが、これは実にさまざまなノウハウがつまっているんですね。メーカーのページにはなんとなーく 絵が書いてあるだけですけど、この絵を見ただけで真似すると東芝製品のようなことになります。 この絵に書いてないノウハウとは、高速なサイクロンとゴミが溜る一種の袋小路を如何に同居させるか、につきます。
外側サイクロン部には、スリットが設けてあります。スリット部に渦ができ、流速が落ちた部分(吹き溜り)に大きな埃を溜めるのでしょう。実際、この部分には埃がみるみる溜って行きます。ここまでは割と単純、空気の流れが目に浮かぶようです。
しかし問題は内側のサイクロンです。この部分の流れがどうなっているか、正直行って私には想像がつきません。ただ確かなことは、瓶の底の方に吹き溜りができて、細かい塵が底の方の小さなカップの周辺に溜ると言うことです。コーンの形状と出口へ向かうパイプの長さなど、かなり Trial and Error を繰り返したに違いありません(dyson のサイトによれば、開発には5年を費し、5127台の試作品を作ったとあります)。
とどのつまり、この掃除機はゴミを単純に遠心分離しているわけではないということです。空気の流れにさまざまな渦を作り、さしずめ吹き溜りに雪が溜って行くように、ゴミを流れから分離していく技と、一見単純に見えるデザインの融合。これは、そう簡単に真似できそうもないなぁと感心した次第。タイシタもんです。
ディーゼルのPM(粒子状物質)のうち、直径が100ナノメータより小さい微小なものの発がん性が認められたというニュースが朝日に載っていた。これくらい小さい粒子だと、細胞の上皮に取り込まれるんだとか。恐ろしい事である。PMの発がん性は以前からも指摘されているけれども、今回のニュースは微小粒子の有害性を取り上げているのが特徴。そして、SOx が減らせて環境にやさしいと思われていた低硫黄軽油のほうが、微小粒子の発生は多いというのが注目点である。また、比較的大粒のPMを減らせるコモンレールディーゼル(燃料を高圧噴射できる)でも、微小粒子の発生は防げず、むしろ燃料の粒が細かくなるだけ、微小粒子を大量に吐き出す恐れもあるという。幸い日本ではディーゼルエンジンの人気はいまいちだが、欧州では深刻な事になるのではないか。
微小粒子はガソリン車でも発生しているというが、燃焼過程からみてディーゼルの方がずっと多いと思われる。自動車用ディーゼルエンジンなんて、ガソリン車に比べて燃費が2割しか改善しないんだし、どうしてもノッキング耐性が必要でガソリンエンジンを載せるのが難しい大型車以外は、使用を禁止すべきなんじゃないかしらん。
ともあれ、こういうニュースを通じて、ディーゼルエンジンの人気がさらに落ちる事を祈ろう。
参考リンク:国立環境研のレポート批評
歳のせいか、歯周病のせいか、奥歯に物がはさまるようになって来た。一番奥と、そのひとつ手前の間である。なぜか、ホウレンソウとかエノキダケとか、繊維っぽい物が見事にハサマル。楊枝ですぐ取れるが、ハサマラナイに越した事はない。さっそく友人の歯医者に話してみると、歯のすき間が広がって来てるんだろうとの見立て。被せ物をすれば直ると思うよ、とのことだった。今月はちょっと忙しいので来月行く事にして、しばらくデンタルフロスでごまかす事にした。
その時の話で出て来たのが、タイトルの数値。これは健康な歯列における、歯と歯のすき間(歯間空隙)の標準的な値なんだそうだ。今一つ広いのか狭いのかピンとこないので、他に50ミクロンのものを集めてみよう。
うーん、わかったようなわからんような。
- 人の髪の毛、細め(太い人は100ミクロン)
- 流体軸受の膜厚
- HDDのヘッドとメディアの間
- コクヨのトレーシングペーパー一枚の厚さ
ナニゲに光熱費ネタの多いこの blog。今日の話題はガス代です。1月分のガスの検針結果がポストに入っていました。なななーんと、使用量が3桁!そして、料金は衝撃の5桁!。あちゃー。前年比、実に6割増です。
どうしてこんなことになったんでしょう。考えられる要因としては、主に二つあります。
うーむ、こんなこと考えても後の祭りなので、ちと虚しい物があります。
- 家族が増えた。増えた家族は寝相が悪く、布団をかけてやっても蹴っ飛ばしてしまうため、じゃんじゃか暖房した。寝ている間も室温が15度以下にはならないようにした。
- 12月の平均気温は低めだった。特に年末年始の降雪アタックにより、給湯のためのガス消費量が去年よりかなーり伸びたと思われる。
ところで、電気とガスではどちらがお得なのか、ちょっと考えてみましょう。
東京電力も色々と料金メニューがありますが、1kWh = 22円のレンジで考えます。1kWh = 3.6MJ だそうですが、これを都市ガス13Aの熱量(46MJ/m3)に換算すると 0.07826 m3 に相当します。東京ガスの B表単価 109.75円/m3 をかけると、8.6円。つまり、単純に熱量あたり単価で比較すると、ガスは電気の半分以下の値段ということになるんですね。火力発電の熱効率は 4割ちょいですし、送電コストを考えてもこの結果に余り意外性はありません。
次に、暖房器具の効率を考慮に入れましょう。仕様によれば、うちのガスFFファンヒータの暖房能力は 2.91kW。この時のガス消費量は 0.273m3/h ですから、1kW あたり 0.0938m3/h、つまりB表単価で10.3円/h。これは、電気ヒーター(1kWh = 22円)の半分以下ですから、イイ!感じです。FFファンヒータの効率が8割を超えているとは思いませんでしたので、これは意外でした。
しかし、電気暖房はヒーターだけではありません。ヒートポンプである、エアコンを登場させなければ不公平でしょう。うちのエアコンの暖房能力は標準(定義は不明)で 4kW。この時の消費電力は 0.7kW。つまり1kWの電力(22円/h)では 5.71kWの暖房ができます。暖房能力 1kW あたりでは 3.85円/hとなり、今度は電気の方がガスよりお得だということになりました。さすがヒートポンプ。インバータ制御も効いているのかな。 ちなみにガスヒートポンプというものもありますが、高いしマイナーなので検討外です。
というわけで、割と当り前な結論になってしまいましたが、暖房能力 1kW あたりのコストで比較すると次のようになります。
- 電気エアコン: 3.85円/h
- ガスFFファンヒータ: 10.3円/h
- 電気ヒーター: 22円/h
従って、やはり暖房はなるべくエアコン重視で行くのが良いようです。
標準規格。その重要さは、いまさらここで言うまでもないでしょう。我々は規格品に囲まれて暮らしていると言っても過言ではありません。規格のおかげで、複数のベンダから相互に融通可能な部品が提供されます。例えば webブラウザがいろんなメーカーから出ているのも、W3c で文書や画像のフォーマットが、IETFでプロトコルが規定されているからですよね。で、前から不思議なんですが、どうしてワープロとか表計算とかプレゼンスライドとかのファイルフォーマットが規格化されないんでしょうね。XML でも何でも良いですが、もういい加減枯れた技術なんだから、下らない機能が追加されてファイルフォーマットの互換性が取れなくなる前に、適当な機能に絞った規格なぞ、すぐ出来そうなものではないですか。OpenOffice や StarSuites が今一つ互換性に欠けるのも、独自解析にはどうしても限界があるからで、最初から規格があれば web ブラウザのように好きな製品を選んで使えるようになるはずです。
ひょっとすると、これもまた、例の独占企業の陰謀なのかも知れません。普通の会社であれば、一度市場を握ったら標準化を通じて社会にその成果を還元するはずなのですが、標準化せずにチョロチョロと規格を変更して行く方がずっと儲かるというわけです。独禁法で縛るよりも、例えば Word95フォーマットを標準規格にしてしまい、そのフォーマットの完全な公開を迫る方が社会のためになるかも知れません。
ご存知の方も多いと思いますが、ITU-T という国際通信のための規格を作る団体があります。ここでは、文書を Word で作るのが流行りです。プレゼンスライドも PowerPoint だったりします。なぜ国際規格を、そんな一企業の製品に依存する形で決めるのか私にはわからないのですが、はっきりしているのは、彼らが、皆さん同様、バージョン間/言語間の互換性問題に悩んでいるという事です。見ていて笑えると言うか、ミイラ取りがミイラになっていると言うか、まぁ一言で言えば知的でない、言葉を変えると生産性が低いわけです。こんなことになるのも、標準的なアプリケーションの標準ファイル形式に関する規格がないからではないでしょうか?
ちなみに、IETFの規格集である RFC の書式は、皆さんご存知の通りプレインテキストがメイン。この Cool なポリシーのおかげで、34年前に書かれた RFC1 ですら、いまだに読めてプリントできて、適当なフィルタをかませば web にも載るし、それこそ Word に取り込んで好き勝手にフォントを変え、マージンを調整する事だって出来ます。ITU-T でバージョン問題に苦しんでいる人でさえ、このIETFの知的な方針を「古くさい」と言って嗤う事がありますが、果して今 Word で書いている彼らの文書は30年後に開いてプリントできるのでしょうか?
普段、しぶしぶ Powerpoint を使っている私は、定期的に生産物を PDF に変えています。それでも、10年20年のスパンでこれが読めるかと言うと自信がないのです。IT業界と言うのは、先進的に見えて、実は非常に遅れているのかも知れません。他の業界ではネジ一本でさえ規格にのっとって製造されていると言うのに、何とも情けない話です。
電話がなる。「xxの○○ですけど、木清さんをお願いします」勘が冴えている時は、ここでピンと来るので、「あいにく席を外しております。こちらから折り返しさせましょうか?」と言えば、「いえ、また改めます」という答えが返って来て、再びかかって来る事はあまりない。
ところが、今日はぼうっとしていたので「私が木清ですが」と答えてしまった。 そしたら、言葉の雨。そう、勧誘セールスである。「相続税対策にもなる、ワンルームマンション経営はいかがですか」...おいおい、俺に死ぬ準備をしろと言うのか? いったいどんな名簿を見ているのやら。
うっとうしいので、「今ミーティング中ですので」と言ったら、「ではまた改めます」とのこと。通常こういう場合、再びかかって来る事はないので、これ幸いと電話を切った。
ところがどっこい、2時間ほどして、再びかかって来たのだった。この日は他の用事で、これまで話した事のない人からの電話を待っていたので、ついまた名乗ってしまった。その上、冴えない頭で、つい相手の話しに「はぁ」とか相槌を入れてしまった。これで再び、堰を切ったような言葉の流れに晒される事になった。話しやすい相手だと見なされたらしい。
多分30秒くらいそのまま固まっていただろうか、ようやく防御システムが起動した。相手が粘着の場合もあるので、あまり素っ気なくして怒らせるのは得策ではない。こうした時は、相手を圧倒する言葉の流れが必要である。要は勢いである。
コツは、謝りまくる事と、相手がマニュアルを見てセリフを喋り出すのにわざとタイミングを被せることにある。余りスマートじゃないけれども、悪いけれどお前の話は聞かないよ、ということが伝われば良い。
- 「お金ありませんから」
- (ローンも使えます、と相手が言うのを制止しながら)「借金は嫌いですから」
- (金利は安いです、と相手が言うのにお構いなく)「すみません、忙しいので名簿の次の人に回して頂けませんか」
- (名簿なんて使ってません、と相手が言うのを無視して)「本当にごめんなさい、今すごく忙しくて、あ、ごめんなさい上司が来ました」
- (相手が何か言っていても)「ごめんなさい、済みません、では御免下さい」
- がちゃん。
それにしても、ただ削除すれば良いだけのSPAMに比べて電話のうっとうしい事。こんなんでも、会社的には大口のお客さんだったりするのが始末に負えない。昔、暇だった頃は通話料を稼ぐために5分くらい電話を切らずに受話器を机の上に置いておいたりした物だが、忙しい昨今ではそう言うわけにも行かない。
こうした分野への人工無能の応用が急がれると思った次第である。
セールス > xxの○○ですけど、木清さんをお願いします
木清 > 少々お待ち下さい
くるみちゃん > こんにちは〜
セールス > 相続税対策にもなる、ワンルームマンション経営はいかがですか?
くるみちゃん > ワンルームマンションって、何?
正月気分はあっという間に終わり、気がつけばもう水曜日。何と言う早さだろう。 小ネタを散らしておきます。-- コニカとミノルタが統合。フィルムはコニカ、カメラはミノルタを名乗ると言うが、さて、「とりっきりコニカ」は「とりっきりミノルタ」になるんだろうか? はてさて。
-- ちょいと秋田に行く事になった。飛行機か新幹線か迷ったが、新幹線にしてしまった。「乗り換えが簡単」「安い」というメリットは、総行程で1時間程度の時短効果では打ち消せなかった。各地で「新幹線新幹線」と唱える理由もちょっとわかる気がしたが、乗車時間4時間というのは私に取っては限界に近いかも知れない。ので、グリーン車にしてしまった。そのかわり、早起きして「おはよう秋田往復きっぷ」という奴を使う予定。
-- 消費税増税論議。いずれは16%にするんだとか。この分だとヤフオクが一層流行りますなぁ。
-- X11 for Mac OS X β版リリース。XDarwin はお役御免になるのかな? 使うのが楽しみです。
-- トヨタがハリアーにハイブリッドシステムを導入。小型車並の燃費で V8 エンジンの出力だそうで。プリウスも今年フルモデルチェンジ。この辺は、わくわくしますね。 一方、いよいよマツダ RX-8 が登場します。これは絶対レンタカー借りて箱根行かなくっちゃ。
去年、ミレニアムジェットという会社がDARPAの資金を得て、一人用のVTOL航空機(というか、背中に背負うジェットパックみたいなモノ)の試作機を作ったというニュースをみました。戦場で、米兵が移動するのに使うんだとか。ちなみに動力源はガソリンエンジンのようです。で、前回見てから一年経過した事だし、そろそろ出来たころかなと思って再びサイトを訪れてみると、第二世代のプロトタイプ(謎)が出来たと書いてあり、サニーベールの駐車場でホバリングしているムービーが置いてありました。
でもこのホバリング、去年見たのとあんまり様子が変わってない...しかも、ホバリング中のオペレータは忙しく操縦桿を操っており、なんだか危なっかしい...残念ながら、まだ実用化は先のようです。
しかしこういうマンガみたいな物を作るのに、まじめに(?)会社まで作ってやっているというのは何ともアメリカ的な気がします。その目的が、米兵をハチみたいにブーンと飛ばす事であったとしても、ほんとにこんな機械が出来たら面白いですよね。
この時期、都内はがらがら。ラクチンで良いですね。ただ、運転が下手な車が多いので貰い事故には注意しなくてはなりません。新年早々下らない話題ですが、ドラム洗濯機の12月の消費電力量は 18.6kWh でした。11月(23kWh)よりさらに節電してます。年末で洗濯量が増えてるのに電気を食ってないのは、私が乾燥を多用するのに対し、妻が天日干しを重視するからです。使う人によってずいぶん電力消費が違う物ですね。
うちは主暖房がガスなので、冬は電気よりもガス代がかさみます。熱効率から言うとヒートポンプのエアコンを主に使うべきなのですが、どうしても足元が冷えるのですよね。そこで、ガスが主で、エアコンが従という感じの運用をしています。
家庭用の燃料電池やコジェネがでてくると、この辺の光熱費はどう変わるのでしょうね。マーケットは既にこれを見越して、東電は下げ、東ガスは上げということになっていますが。