2003.8.31 カペリート

朝、子供といっしょに教育テレビを見ていると、実に色々な番組があって感心するのだけれど、今一番気に入っているのがこれです。毎週水曜日の、朝8時25分から5分間だけ放送されています。

ピングーとかと同じく粘土アニメなのですが、ストーリーが結構かわいらしくてほのぼのした気分になります。子供よりも、親の方が気に入ってみている状態。皆様も一度御覧になってみて下さい。

2003.8.27 Athlon排熱にメド

その後、段ボール紙でダクトを作ってみたり(汗)しても変化がないので、 基本に戻って勉強してみた。キーワードは「ケースからの排熱」らしい。底に穴の空いた電源ユニットは残念ながらもっていないので、フロントのファンを取り去り、リアのファンを強化する事を考える。

リアについていたのは、三洋の静音ファンで、サーモスタットが内蔵されている速度可変のものである。データによれば、 800-2000rpm, 9.53-24.01CFM (cubic feet per minute)となっている。これを、同様にサーモスタット内蔵品で 1650-2850rpm, 24.0CFM-41.0CFMというものにした。要するに風量アップである。結果は...

大勝利

やはり基本は大事なようだ。54度から55度が定常状態であったのが、51度近辺に落ち着いた。IDLE検出を設定した時と変わらない...のだが、実は IDLE 検出をするとときどき起動しなくなる事がわかったので、ACPI は有効にしてもCPU制御はアンタッチャブルだったのだ。

Athlon MP 2200+ の 43度に比べると 51度では大勝利とは言えない、と以前なら思っていたかもしれない。しかし数々の(無駄な)努力の積み重ねにより排熱マスターとなった今では、この電源でこのケースなら、まぁこの辺が良い所だろうという勘が働くのである。MP 2200+ で使っているケースはもっと容量が大きく、12cm のケースファンがダブルで回るサーバ仕様なので、直接比較できないのだ。おそらくもっとフィンが多くて大きい高級ヒートシンクを使えば、今のケースのままでも2度ほど下がるかも知れないが、そんなに散財する気も起きないし。

それにしても、CPUファンとケースファンと電源ファン、あわせて5個の8cmファンがうなるのは結構うるさい。eMotdで紹介されていたこれが欲しくなるかも...

Athlon の熱い奴を組もうという方には、せめて 12cm ファンが搭載できるようなサイズのケースと、底に吸入口のある電源ユニットを選択される事をおすすめする。

2003.8.25 ジレンマ

秦郁彦という人の言葉。
歴史というものは、そううまく理屈と現実が噛み合うものではない。後世からみて、先見の明があったとされる人は、たいてい権力の中枢から離れた人なんです。人間は権力のなかに身を委ねると出世慾や組織の論理が働いて“視力”が落ちてしまう。曇らない目を持った人は世の中を動かす力がない。ジレンマなんです。
私もそれなりに歳をとって、どうもこの会社では正しい事を言うと偉くなれないらしいと言うのがわかって来た。どう見ても間違っていると思っても、それを受け入れなければならないらしい。さらに、その結果が思った通り大失敗であっても、なぜか当事者が出世するので、どうやら社内では成功した事になっているらしいと言う事を知り、愕然とする。

行く先は二つに一つだ。一つは、この組織に対応し、自らの価値判断を修正すること。仮に「魂を売る」と表現しよう。たいして高い値段はつかないが、今よりは給料が上がる。しかし、この組織から一歩出るとまるで相手にされないと言うリスクがある。もう一つは、この組織から去る事。ただし、他の組織も今の組織と対して変わらないというリスクがある。

人生一度しかないわけだから、魂は大事にしたいものだと考えると、自ずと道は決まるのだが...機が熟すのを待ちつつ、地力を蓄えるのが精一杯か。

2003.8.24 自転車の訓練

eMotd の 8/22号と 8/23号を読んで、自分が乗れるようになった瞬間の事を思いだし、懐かしくなった。あと4年もすれば、うちでも子供を訓練するのかなぁ...と思ったら、blog のネタにしたくなった。ちょっと自分用に色々書いておく事にする。

まず師匠の所のペダル外し作戦(改)について。下りスロープでの練習は王道だと思うし、自分が人に教える時もきっと同じようにすると思うので、息子さんが乗れるようになった時の感想を是非聞いてみたい。

ただ、自分がどうやって覚えたかを思い出すと、まず補助輪をつけていた期間が結構長かった気がする。走行中にしばしば「補助輪が全く接地していない状態」を経験するにいたり、これはひょっとしてなくても良いんじゃないかと考えて、公園に親を引っ張り出したような記憶があるのだ。だとすれば、いきなり補助輪を取ってプレッシャーを与えるよりも、例えば補助輪の位置を少し上にずらして、「なるべく補助輪が接地しないようにバランスを取ってごらん」という訓練方法もアリなんじゃないかと思う。試した事がないのでうまく行くかどうかは不明だけれど...

自分が「自転車に乗れた」と思った瞬間の思いは、当時は言葉にならなかったけど、今にして思えばおそらく「なんだ、これって何もしなくてもまっすぐ進むんじゃん」という発見だったような気がする。それはおそらく、バランスを修正舵によって常に維持しなくてはいけないと言う強迫観念からの開放である。もちろん、バランスは舵によって維持するのだけど、基本的なバランスは構造的に取れていて、舵を与えるのはバランスが崩れそうな時だけで良いという事を発見して初めて、余計な肩の力が抜け、機構と自分との慣性運動を観察する心の余裕ができるのではないか。となると、こういう発見と補助輪の有無にはあまり相関がないんじゃないかとも思えて来る。

バイク位の速度域になると車輪のジャイロ効果を十分感じられるけれど、チャリで体感するのは難しい。それでも、転がっているものはそう簡単には倒れないのだという安心感を与える事が、自転車の練習には必要なんじゃないかと思ったりもする。例えば、無人のチャリでも何メートルかはまっすぐ進むのだ、なんてことを実演してみたらどうかしらん。さすれば、5km/h なり 10km/h なりの速度さえ出ていればそう簡単に倒れる乗物じゃないのだと言うことがわかるかも知れない。

でもまぁ、難しい事を考えなくても一日練習すれば体が覚えるのかな。

2003.8.23 続Athlonとの戦い

あいかわらず Athlon MP が熱い。IDLE時 51度といっても、しばらく使っていると 55度になるうえ、怪しげな製品について来たファンが安物で、ときどき妙な唸り声をあげるのには困ったものである。

そこで、まずファンを交換した。温度により回転可変の静音タイプだが、50度では 3500回転、風量も41CFMと交換前の24CFMと比べ十分である。まぁいずれも中国製なので、このへんのデータがどれだけ当てになるか不明だが...

これでさぞ温度が下がるだろうと思ったのだがしかし! 1度も下がらない。おいおい...

世の中にはCPUクーラー用整流板なんてものも存在するから、風がきちんと当たってないのかもしれない。ううむ、たしかにファンとヒートシンクの間には盛大なギャップが空いている。要するにこれを塞げば冷えるらしい。ふむ。

というわけで、やってみた。どうなるか??

電源ON!

40度突破!

50度突破!

52度突破!

53度...54度...そう、結果は

不変だだだっ!......しょーもない...なにやってんだか。

次はダクトか? (ていうかいい加減にあきらめろって)

2003.8.22 50:50:90 ルール(The 50-50-90 rule)

マーフィーの法則に近いノリで、フィフティ・フィフティ・ナインティ・ルールと言うのがあるそうだ。「うまく行くかどうかが50:50の勝負で、あなたが負ける確率は90%」(Anytime you have a 50-50 chance of getting something right, there's a 90% probability you'll get it wrong.)というもの。マーフィー同様、人の心理を巧みに表現していると思う。

なぜ負ける確率が90%なのかと言えば、おそらく「勝ちたい」と思っているからだ。そう思えばこそ、もともとの 50:50 というのも希望的観測が入っているはずである。逆に、 「負けたい」と強く願う人であれば、当たりを引く確率が90%になるに違いない。これは、急いでいる時の信号が全て赤だったり、道に迷って地図をゆっくり調べたい時の信号が全て青なのに似ている。

では、勝ち負けの確率が90:10だと判断できたら? 私が負ける確率は50%位になるのだろうか。

2003.8.21 引き際

投資で一番難しいのは、損切りだと言われている。損を確定させるということは、将来もしかしたら復活するかも知れないと言う淡い期待を切り捨てる事だ。実際やってみると身にしみてわかるけれど、性急な利益確定で上昇トレンドに取り残されたりする事や、なかなか損切りできずに傷口を広げる事は良くある。

投資の上手な人は、損切りをあくまでも機械的に行う。例えば、2割下がったら売りとか、ナンピンして(更に買い増して平均調達コストを下げる事)しばらく反発の気配がなければ売りとか、条件を決めてビシッと実行するのである。もちろん、損切りした途端反発するなんて事もあるわけだが、それは損切りの行為そのものではなく、損切りの条件がまずかったと考える。あるいは、損切りした後の価格動向は見ない事にする。というのは、損切りした時点で縁を切る決断を下したからだ。

昨日、ソニーとトヨタが損切りの決断を下し、某通信サービス会社が会社更正法申請に追い込まれた。この会社は、出資者であるソニーやトヨタが増資に応じてくれると思っていたようだが、1998年に設立して以来一度も黒字を計上してこなかったツケが回って来たようだ。市況の問題もあるし、サービス品質の問題もあったけれども、私がこのニュースに触れて思った事は、投資というものの重みに対する認識の差である。

破裂後3年経っても、まだバブルの余韻を忘れられないネットベンチャー業界と、日本の復興を背負ってきた電機/自動車業界。資本を投下し、回収するという意志の面で、両者の認識が揃っていたとは考えにくい。業績推移を見ると、売上げこそ急速に伸びているが、赤字もまたかなりの金額で、良くここまでもったなと言う感じがする。ソニーの損失見込み額は60億だそうで、もしかしたらこれでも損切りが遅れた方なのかも知れない。

げに難しきは引き際なり、といったところか。

2003.8.19 Pen4

はじめて pentium 4 で FreeBSD マシンを組んだ。ここしばらく、自分用のマシンは AMD ばかりだったのだが、Opteron がこなれて来るのを待つ前に、一度 Pentium 4 も組んでみようと思ったのと、FSB 533MHz の 2.66GHz なんてグレードはいい加減安くなって来ているから、どんなものかこの目で確かめてみようと思ったからである。

ちなみにマザボは Tyan の Trinity GC-SL と言うもの。スペックの割に遅いと言う評判の(?)ものだが、GbE をオンボードに二つ、64bit PCI を二本もち、ビデオ内蔵というのはなかなかサーバっぽくてよろしい。しかも安いのである。メモリは PC2100 の Registered ECCをデュアルチャンネルで使う。

とりあえずポンと組んで FreeBSD 5.1 をいれ、さっそくいつもの bytebench...が、結果を見て愕然とした。なんと Athlon 焼き鳥 1.3G よりスコアが悪かったのだ。ええっと思ってBIOS設定を見直す。

まず、なぜか HT Enable となっていたので Disable にする。メモリまわりは良くわからんけど、Auto precharge とか Write posting とか片っ端から Enable にする。ついで、FreeBSD のカーネルを i686 用に作り直す。

ここまでやって、Athlon 1.3G はかろうじて上回ったが、Athlon MP 2200+ には届かなかった。うーん、Pen4 ってこんなもんなんでしょうか。まぁベンチマークのソフトが割と適当なので、あまり詰めてもしょうがないのだが...テストの内容によっては Athlon MP 2600+ を上回っているから、良しとするのかな。

ちなみに結果はこんな感じ。後ろにつけるようにプロセッサの数もI/OもメモリもOSもさまざまなので、あくまでも目安なのだが、どう読むべきなのだろう。

TESTPentium4/2.6GAthlonMP 2600+AthlonMP 2200+Athlon 1.3G
Arithmetic Test (type = double)272.5415.2344.2234.5
Dhrystone 2 without register variables174.9224.8191.3130.6
Execl Throughput Test71.551.949.587.6
File Copy (30 seconds)70.4122.7123.099.6
Pipe-based Context Switching Test 76.276.475.5203.0
Shell scripts (8 concurrent)109.822.621.86.5
------------------------------------------------------------
SUM of 6 items775.3913.8805.3761.7
AVERAGE129.2152.3134.2127.0
# Athlon 1.33G, FreeBSD 4.3R, AMD761, FSB266MHz, PC2100, UltraDMA66
# Athlon MP 2200+(1800MHz) Dual, FreeBSD 5.0R, AMD760MP, PC2100, ATA100
# Athlon MP 2600+(2133MHz) Dual, FreeBSD 5.1R, AMD760MP, PC2100, ATA100
# Pentium4 2.66GHz, FreeBSD 5.1R, ServerWorks GC-LC, PC2100, UltraSCSI160/RAID5

2003.8.17 本社記者目撃

ひさびさの毒吐きである。このニュース(リンク切れ)。渋滞中の観光バスの運転手が、携帯で渋滞情報をチェックしていた所を、朝日の記者が目撃して写真撮影し、雇用主であるバス会社にチクったと言う話。こういうのをいちいちニュースに仕立てる所が実に朝日らしいと思った。

携帯でメールを打ってましたとか、ゲームしてましたとかいう話ならば、社会的に制裁を加えられてもしようがないかも知れない。しかし、渋滞情報のチェックである。これは結構微妙なところではないだろうか。

例えば、バスに渋滞情報を調べる i-mode 端末が装備されていたとしよう。運転手が渋滞中にこの装置のボタンをプチプチやっているとする。事故に対する脅威としては今回の件と全く同じだが、おそらくこの場合は「携帯の使用」にあたらず、ニュースにはならないだろう。

この記事を読んで不快なのは、プロの運転手が渋滞中に携帯を操作している写真が絵的に面白いというだけで、その操作の内容を考慮する事なく「携帯操作」というあいまいな言葉でヘッドラインを作っている点だ。私も最初に見出しを見て、ひどい運転手がいるなぁと思ってクリックしたわけだが、そういう風に読者を誘導する意図があからさまに見える所が全くイヤラシイ。

仮にニュースにするにしても、見出しはこうあるべきだ。

「観光バス運転中に携帯で渋滞チェック 名神で本社記者目撃」

これ位ニュートラルに書けないのなら、記者である資格などないと思うが、どうだろう。

その後:なんかこの記事だけリストから消えててアクセスできないんですけど、苦情でもあったんですかね。0817/019.html と 0817/021.html は残ってるのに。ふむ、こういうこともあるのだなと。ちなみに元記事の見出しは「観光バス運転中に携帯操作 名神で本社記者目撃」というものでした。

2003.8.16 Apache Tune-up

職場で httpd のパフォーマンス測定器が使えるようになったので、試しに手元にあった PenIII-800MHz dual + FreeBSD 5.1 マシンに apache 2.0 を入れて測ってみた。使ったファイルは こちらのトップページ。HTML本体が23KB、その他 css ファイルやら java script ファイルやら、ちっこいイメージファイルがわらわら組みあわさって59ファイルで構成されており、転送量は全体で100KB弱である。apache の設定は /usr/ports/www/apache2 で make install しただけである。

小さいファイルが多いからパフォーマンスは悪いだろうが、100Base/T で 10% 位食えるだろうと思ったらこれが大間違いで、数%しか出ない。うそー、まぢ? こんなに遅いの?

さっそく Google 様にお伺いを立て、チクチクとカーネル変数をいじる。

# sysctl -w kern.ipc.somaxconn=8192
kern.ipc.somaxconn: 128 -> 8192
# sysctl -w kern.ipc.maxsockbuf=2097152
kern.ipc.maxsockbuf: 262144 -> 2097152
それから /boot/loader.conf をいじって
kern.ipc.nmbclusters: 20480
などとする。これでようやく10%位は軽くクリアするようになったのだが、ここまで来たら100%を目指したくなるのが人情だ。

apache の方もチューニングする。

これで同時セッション数を256とかにして結構な負荷を与え、50%位食えるようになったのだが、バースト的なリクエストに対しては30秒位しか持たない。どばどばとバッファ不足のエラーが出て新規接続を拒否してしまうのだ。

もしやとおもって netstat 出力を見ると、あるわあるわ、TIME_WAIT の山。ううむ、斯くなる上は禁断の変数、msl をいじるしかない。

# sysctl -w net.inet.tcp.msl=300
ちょっとやりすぎかも知れないが、同じLANで十分速く、転送もすぐに完了するので大胆に減らしてみた(ちなみにデフォルトは 30000)。これで TIME_WAIT 状態のソケットも減り、長時間のバーストにも耐えるようになったが、まだ100%に達しない。むー。

インチキだが、ダウンロードセットに100KBの画像を紛れ込ませたらあっさり100%を達成。むー。やはり細かいファイルで 100Mbps, 12.5MB/s のスループットを達成するのは大変なのか。

実は、HTTP1.1 で keepalive させれば割とすんなりスループットが伸びる。しかし測定器のバグなのか、いまいち挙動不審であるため、1.0 で頑張らねばならないのである。測定器からのバースト間隔をちょっと緩めるなどして、900 request/sec 位まで粘った(Load average 50とかだった)のだが、もとのセットでは 100Mbps を埋めつくす事はできなかった。残念、時間切れ。

今回のセッションでわかった事

パフォーマンスチューンは奥が深いですね。

2003.8.15 Athlon その後

熱いAthlonを少しでも冷やすべく、CPUクーラーを買ってきました。
右がAMD純正、6cm fan の回転速度は 5000rpm です。左が某マーケットで1500円だった怪しげな製品、2400rpm の 8cm fan がついています。出品者の説明には Athlon XP 2700+ まで対応と書いてあったのですが製品にはそんなこと一言も書いてありません。大丈夫かなぁ。サイズが大きければ良く冷えるとも限らないし。

とりあえず2個あるCPUのうち一つをこれに交換してみました。BIOS読みは 55度。おお、2度ほど下がったようです。ただ、不思議な事にもう一個の AMD 純正ヒートシンクで運用している方は更に低い 54度になっています。ありゃ?

そこで仮説を立ててみました。

もしこれが正しいなら、AMD純正のファンを強化すればもっと温度が下がるかも知れません。これはそのうち気が向いたら検証したいと思います。

実はふと思い立って BIOS の電源コントロールをいじることにし、IDLE 検出を ON にしてみた所、BIOS 読みで 51度まで下がったのです。しばらくこれで様子を見る事にしました。

2003.8.14 無灯火自転車

最近、会社と最寄りの駅の間を自転車で移動しています(正確には、最寄駅の自転車置場は空きがないので最寄駅の次の駅なんですけど)。バスを待たなくて良いというのが最大のポイントで、例年よりも異様に涼しい気温のおかげもあって快適な通勤をしています。

ここで気がついた事が二つあります。一つは、一度ハイテク自転車に慣れるとローテク自転車に戻るのは大変だということ。駅の自転車置場は雨ざらしなので、ローテク自転車を使うのですが、最初はどこか壊れたんじゃないかと疑うほどでした。何しろペダルが重くて、タイヤの空気圧をチェックし、チェーンの給油状況を調べ...ハードには別段異常がないことがわかってはじめて、自分の筋肉の方に原因があるのだと思い到った時はちょっとショックでした。数日で慣れましたが、人間、楽をしてはいけないのですねぇ。

もう一つは、タイトルに掲げましたが無灯火で走っている人の多い事。割合にすると大体半分位でしょうか。自分が見えてるから良いと思っているんでしょうが、結構飛ばしている人もいて危ないったらありゃしない。警察はもっと啓蒙活動すべきですね。

2003.8.13 花火大会と携帯

鎌倉の花火大会に行ってきました。水中花火というのがどういう物か知らなかったのですが、水面からパッと咲くものなのですね。なかなか綺麗でした。

で、ちょっと用事ができて携帯を使おうと思ったその時。画面には「しばらくお待ち下さい」の文字が。なんだこれ。これってもしや、輻輳ってやつ?

ちょっと待つとダイアルできるようになるのですが、ダイアル中に切れてまた「お待ち下さい」の表示が。うーむ、使えん。間違いないようです。何度やっても手動ダイアルは無理でしたので、着信履歴を使った自動ダイアルに切り替え、何度かトライしているうちにやっとかかりました。回線接続中に切れることはなかったので、発信側で何かの制御をしているのかも知れません。

普段人があまり集まらない所にたくさんの人がいる場合、携帯は実に無力ですね。公衆電話を無くす事はできないなと思いました。

2003.8.8 イマドキの若いヒト

一週間、会社を休んで某大学の夏期集中セミナーに学生として参加してきました。内容は VHDL 入門。DVD 再生装置の一部回路を構成するという触れ込みだったので緊張していたのですが、蓋を明けてみれば、課題は PCM データをちょっと操作する程度の回路で、他の難しそうなところは部品として提供されていました。課題だけ取り上げてみれば、わざわざ VHDL で記述して論理合成し、ワイアリングして FPGA に焼くほどのものではありませんでした。

おそらく、そういった一通りのプロセスを経験するのが主眼なのだなと思いつつ、emacs の VHDL モードでちゃちゃっと書いた160行ほどのコードを持ち込みました。これ位でも、最初はタイミングが変で動作しなかったので、私のレベルにはあっていたと言えます。

とはいえ、まわりは学部3年とか4年とかで、せいぜいM1が混ざる程度。自分より10歳も年下の連中に囲まれたため、サブグループの班長にさせられてしまいました。私の職場は爺さんばかりなので、若い人と仕事をするのは貴重な経験です。

班員の皆さんはコミュニケーションも普通にでき、わざわざ夏休みに講義を取る位ですからそれなりに優秀で、班長としてはずいぶん楽をさせて頂きました。しかし、私は学生それぞれが自分のコードを持ち込んでレビューするような形態を考えていたのに、学生達は私のコードを見るなり、そのデバッグに集中してしまったのでした。

スクラッチから作るより人のを直す方が楽チンかも知れませんが、なんか違うんじゃないかなぁと思いながら作業をしておりました。俺はこう書いた、こっちの方が良いぞというような学生の存在を期待したのですが、ちょっと肩透かしを食った感じです。中間報告の発表や、作業報告書なんかも、ちゃっちゃと班長である私がやってしまいましたが、今にして思えば、もっと班員を使ってあげるべきだったかなぁと思っています。管理職と言うのはなかなか難しいですね。

そうそう、タイトルの通り、いくつか気がついた点があります。おっさんの目から見た、今どきの学生達。こんな感じでした。

そういえば、某本郷大学の情報科学では学部三年から「FPGA を使ったCPUの設計、さらにそれを使ったコンパイラの実装」という超ハードな(面白そうな)実習が行われているそうです。すごいすごい。おっさんも負けないようにしなくちゃなぁ。

2003.8.4 charset="utf-8"

ある外資系のカスタマサポート、送って来るメールが常に utf-8 の base64 encoding だ。もちろん MUA は「外観」である。何度文句を言っても ISO-2022-JP にならないから、どうも確信犯らしい。

ただのメールなら読まずにポイする所だが、保守の見積りだったりソフトウェアアップデートのパッチ(当然、添付ファイル)だったりするのでポイできない。毎度毎度、実に面倒である。いっそのこと、「うちはメールが届きませんので fax でお願いします」とでも言ってやりたい気分だ。

私は幸い、これまでの人生で「外観」を扱わなければならなかった時間は合計しても3日位だから、こんなしょーもないエンコーディングで日本語メッセージを送った経験はないけれど、転職先とかで「外観」の使用が強制されでもしたら...と考えるとぞっとする。

ちなみに私の研究所では、このソフトの使用は「正式に」禁止されている。理由は、セキュリティがざるだから、だそうだ。まぁ理由は何でも良い。某社製品大好きな我が社で、「禁止されている」という所に大きな意味がある。こういう会社が全世界的に増えてくれると、もう少し住みやすい世の中になるに違いない。

後日談:その後、サポートからのメールは ISO-2022-JP になった。しかし、quoted-printable だ。うざすぎ。

2003.8.2 熱いAthlon

職場の実験マシン、Athlon MP 2200+ だったのだが、結構これが調子よく動いているのに気を良くして、もう一台 Tiger MPX で組む事にした。こんどは Athlon MP 2600+ である。

実は、これまでCPUの廃熱をあまり気にしたことはなかった。遥か昔、486DX2-66MHz という奴の廃熱ですぐ側のSIMMメモリが逝ってしまったのを覚えているが、Athlon MP 2200+ を普通に組んでも BIOS読みで 40度程度だったので、TDPにして2W強しか違わない 2600+ でもせいぜい45度とかだろうとたかを括って、まずはシャーシファンを一台だけ付けて組み上げた。ヒートシンクはAMD純正である。2200+もAMD純正だが、それに比べるとフィンが薄く枚数が増えていて、さらにファンが若干厚いものになっている。

さて電源ON。BIOS画面で放っておくと、40度などあっというまに突破し、なんと安定したのは60度だった。おいおい、これってちょっと熱すぎないか。あわててシャーシファンを追加し、吸い込み側にも追加。しかし、たった2度下がっただけである。

それじゃぁ、って言うんで苦労してCPUファンの向きを逆にしてみた。これで吹き付けじゃなくて吸い出しになり、より良く冷える...と聞いたのだが、なんだ1度下がるだけじゃん。

このまま57度で運用するのはちょっと嫌。おまけに、CPUファンからの熱風でAGPのDRAMががんがんに温められているのを何とか対策しないと、そのうち壊れるだろう。 うーん、これとか付けないとダメかしらん。悩むなぁ。


[2003.7]