2003.2.28 ネガティブリアクション

列車は止まった。何の問題もない。まぁ、9分遅れて発車したのが問題と言えば問題だが、その後急げばリカバリーも可能だったろう。

なのに、新聞に躍る見出しはどうだろう。「新幹線の信頼失墜」だそうだ。ネガティブなリアクションを煽るのは止めてもらいたい。逆に、運転士が居眠りしても、あるいは突然気を失ったとしても、自動的にホームに停車できるという安全性を証明したではないか。素晴らしいことだ。

すぐにネガティブにものを考えるのは良くない習慣で、これがあるから失敗を決して許さない空気が醸成され、そのために失敗を隠すようになり、ついには失敗であっても成功と強弁可能な環境ができあがるのだろう。東京湾に儲からないトンネルがあるのも、四国に橋が3本あるのも、関空が海に沈むのも、過去の失敗を学ぼうとしない日本人の思考回路を映す鏡なのかも知れない。

ポジティブにものを考えよう。失敗したら原因を徹底的に究明すればよい。失敗の当事者には反省してもらうとしても、糾弾するのは、二回続けて同じ失敗をした時のみにしよう。今回の新幹線の件は、ヒューマンエラーをシステムが完璧に保護したという成功例である。反省が必要なのは前日に飲みすぎた運転士であって、新幹線システムではなかろう。

2003.2.26 ハウステンボスが....

会社更正法適用申請だそうだ。うーむ...

唐突だが、オランダには親近感を持っている。オランダ人は皆英語がうまいから、まるで英語圏を旅するかのように何の心配もなくふらふらできる...ただし、先の大戦で日本が何をやったのかは認識しておく必要があるが。

オランダ人と言えば、商魂たくましい事でも有名だ。実際、旅しているといろんな所でこれを発見できる。例えば、女王の誕生日を祝う祭りで中央広場に観覧車が出現するのだが、その料金が、極めて需要に敏感だったりする。時間と天候、そして行列の長さに合わせて柔軟に、刻一刻と変化する。晴れていて行列が長ければ、躊躇なく値上げ。逆に雨で誰も乗ってないようなときは、激しいディスカウントの上、通常1周で降ろされる所を2周も3周も降ろしてくれなかったりする...ちゃっかり、客をサクラとして使っているのである。

アムスは観光客に人気の街だ。特にチューリップの時期はキューケンホフ目当ての客が殺到し、ホテルを取る事は至難の技となる。なので、代わりに国内のテーマパークで雰囲気だけ味わうと言うのもアリだと思っていた。

しかし、一度も訪れる機会のないまま経営危機、事実上の倒産とか言われる事態になってしまった。なんとかがんばってもらいたいところである。当面の資金繰りは支援してもらえるそうだが、スポンサーが現れなければ消滅するとのこと。あれだけ本物にこだわったテーマパークが消滅だなんてもったいない。出銭ランドなんかなくてもちっとも惜しくないが、ハウステンボスがなくなるのは実に惜しい。ここは一つオランダ企業にお願いして...と言うわけには行かないものだろうか。彼らの商魂は、一種の伝統芸と思われるから、学べる所も多いと思う。

とはいえ、長崎は遠い。なくなる前に今週末にでもちょろっと行ってくるか、と言うほど財布が豊かでないのが残念だ。日本の交通費が高過ぎることも、地方のテーマパーク不振の一因なのかもしれない。もう一つ、以前から興味のあるこの辺にも、なくなる前に行っておいた方が良い気がしてきた。

2003.2.25 旬の味覚

先日、八百屋で「花わさび」を見かけました。ああもうそんな季節なんだなぁと思って、早速買ってきました。実は去年のこの時期に初めて食べた食材なのですが、きりっとした辛さがすがすがしかったのを覚えていたのです。

調理法は簡単で、良く洗って3cm位の長さに切り、ボールに入れて80度位の湯を注いで10秒浸します。その後湯を切り、さっと冷水をくぐらせ、軽く塩もみしてタッパーに入れ、冷蔵庫で3時間ほど冷やします。醤油を軽くかければ、絶好のつまみになります。しゃきっとした歯ごたえ、ツーンと来る山葵の香。人によっては、利きが強すぎるかも知れません。一束250円ですから決して高級食材ではないですが、マイナーな野菜なのでこの時期しか店にでてきません。手軽に旬を味わえて良いんじゃないかと思います。

仕上りは こんな感じ。うーん、辛い。

2003.2.23 2U chassis

2U のラックマウントケースと言うのがあるが、買わない方が良い。これを買っても良いのは、ライザーのPCIスロットを1つしか使わない人。

2Uのケースに付いてくるPCIライザーには、スロットが二つ分ある。しかし、マザボとの接点は1スロットだ。これが問題を引き起こす。特にありがちなのが、電源容量不足。チップの少ない、消費電力の小さなカードであれば2スロット埋めても動く事が多いのだが、これに気を良くして大きめのカードに交換したりすると、もう動かない。しかも BIOS では認識されるのにデバイスドライバの組込みでエラーになるなど、いやらしい症状となる。電源周りは余裕を持たせないと危ない。

ラックマウントのケースを買うなら、5Uで拡張カードが縦に刺さる奴か、1Uでライザーに1枚しか刺さらない奴を選ぶべし。どうしても2Uを買うなら、ビデオやネットワークを搭載した多機能マザボを使い、ライザーには一枚以上刺さないようにしよう。

先ほどちょっとはまったのでメモしておきました。

2003.2.22 環境にやさしくない国

世界でもっとも地球に環境負荷をあたえている国から、かなり環境にやさしくない方法で荷物が届きました。その外しぶりは、思わず記録写真を撮ってしまったほどです。ここに晒しておきます。
これが箱の外観。
CDケースと大きさを
比べて見てください。
しかも、すごく頑丈な
段ボールです、これ。

中にはクッション材が
いっぱい。一体何が
入ってるんでしょう。
なんだか軽いんですよね
クッション材を取ると、
ピンク色のクッション袋が。


さらに、その中から
帯電防止袋が現れました。
で、その中に入ってたのはこれ。
この時点で、既に呆れてます。箱がでか過ぎるって。
しかし、本当の驚愕はこのビニール袋を開けた時に訪れたのです!!
なんと中身は....
おい....。こんなのクッション入りの封筒で十分だろ.....。頼むからもう少し地球の事を考えてくれよ。戦争ばっかりしてないでさ。よろしく。

2003.2.21 ガガーーーーソ

高校の同窓会誌が届いた。私の母校は、私が卒業した後着任した校長たちの手腕により(?)、いまや毎年トーダイに結構な数の生徒を入学させる進学校になっている。良いか悪いかは別として、私が通っていたころよりも「良い子」が通っている学校であろうと思われる。

が、会誌のあるコラムを読んで目が点になった。「後輩諸君!しっかりせい!」と題されたそのコラムには、校舎の正面入口で生徒の登校風景を見ていた筆者が気付いた驚愕の事実が述べられていたのだ。その事実とは...

今や全校生徒の10%以上が遅刻してくる
ぐは。コラムによれば、遅刻集団は8時半を過ぎても急ぐでもなく、悠然と歩いてくるそうだ。我々のころは、8時半に間に合う奴はダッシュ、間に合わない奴は裏口からコソっと入り、見つかったら「すみません」の一言位は発したものである。最近は走りもせず、当然のような顔をして、教頭から「遅いぞ」と怒られても無視なんだそうだ。一体全体、どういうしつけをすると、こんな人間ができあがるんだろう。正直言って、こんな連中を卒業させるのは恥だと思う。勉強ができてトーダイにはいれりゃ良いってもんじゃないはずだ。創立当時の校長だったら、おそらくバシバシ退学にしているに違いない。

にしても、私が母校に抱いていたちょっとばかしマヂメなイメージは音を立てて崩れてしまった。この分だと「車中で立とう」なんていうスローガンも絶えて久しいのだろうなぁ。残念。

時間を守るなんてのはマナーの一つで、これをガキの時に身に着けずして一体いつ身に着けると言うのだろう。若いうちに甘ったれていると、年食って苦労するのは目に見えていると思うのだが、まぁなんとかなるとでも思っているのだろう。おそらく日本経済はそういう甘えを許さないところまで落ちるだろうから、いざ困った時に、こういう甘ちゃん達が悪事に走らない事を祈るばかりである。

2003.2.20 ZoneAlarm

職場のパソコンにZoneAlarmを入れてみました。これはフリーのパーソナルファイアウォールで、Windows族で使います。起動してしばらくは学習モードで、インターネットへのアクセスが発生するたびに「このアプリケーションがこんな要求を出しているが、良いか?」と聞いて来ます。「良い」と答えると、以降そのアプリケーションについてはつーつーになります。「ダメ」と答えると、そのアプリケーションは外とのやりとりを遮断されるので、特に Spyware に興味のある方には良いソフトだと思います。ルータだとポート単位でやらなきゃならんところを、アプリ単位で制御できるところが味噌ですね。

以前、BlackICE defender というのを使ってみた事があるのですが、どうも趣味にあわなかったので外してしまっていました。今回のZoneAlarmは、結構私の趣味にあっているようで、Pro版 を購入しても良いかなと言う気分になっています。

入れたパソコンは実験用で、ファイアウォールの外にありますので、いろいろとお客さんがやってきます。いまのところ多いのは port 1434/1433 の MS SQL 関係のスキャンのようです。それから、某オンラインゲームのデモを見るためにインストールした RealOne Player がせっせと情報を外に流そうとするのをブロックしてくれました。

2003.2.19 エアコン暖房の使いかた2

2003.1.11 の blog で、暖房はエアコンが得だという結論を出しましたが、数値がちょっと間違っていたようです。「今日得」を読んでいて気づいたのですが、外気温が低い時の霜取り運転を忘れていました。

御存じの通りエアコン暖房はヒートポンプで、外気から熱を吸い取ります。しかし、熱交換器温度が0度以下になると、空気中の霜が付いて凍り付くので、ときどき「プシュー」とか言って霜取り運転に入ります。これはヒートポンプを逆に回して、室内の熱で室外機の霜を融かすモードです。このときエアコンからは冷たい風が吹いて来ます。

エアコン暖房能力のカタログ値はどういう条件で測定されているか、ちょいと調べると、室内20度・室外7度(JIS-C9612)だそうです。前回1kWの電力で 5.71kWの暖房ができると書きましたが、これは外気温7度の時だったのです。外気温2度だと、能力は約3割減少するそうで、これを計算にいれなかったのはうかつでした。ということで換算すると、外気温2度の時、1kWの電力で暖房できるのは 4kWになります。これは 5.5円/h にあたります。さらに外気がマイナス25度ともなると、1kWの電力で2.2kW程度しか暖房できません。これだと1kWあたり10円/hになってしまいます(なおこの辺のデータは全て家で使っているH立の白くまくん RAS2810MX(COP5.71)をベースにしていますので、もっとしょぼいメーカだと高くなり、すごいメーカだと安くなります)。

ということで、ランキングを更新しておきます。

  1. 電気エアコン: 3.85円/h (外気温7度)・ 5.5円/h (同2度) ・ 10円/h (同マイナス25度)
  2. ガスFFファンヒータ: 10.3円/h
  3. 電気ヒーター: 22円/h
なーんだ、変わらないじゃん...昔のエアコンならいざ知らず、いまどきのエアコンであれば、やっぱりエアコンが有利だということになりました。

ちなみに元ネタの「今日得」では、「石油ファンヒータ」を推しています。たしかにこれが一番安くて乾燥にも効くのですが、やはり換気が必要なのはなぁ...とか、子供に倒されたら恐いなぁ...というわけで、うちでは候補にしていません。子供が大きくなったら加湿機として導入しようかな。

ちょっと良いページ: 省エネルギーのための家庭電気機器Q&A(リンク直しました)

2003.2.18 abuse

あいかわらず From を詐称するウィルスが出回っているようですね。今日はバグベアーというウィルスを私の名前をかたってバラまいた奴が so-net の新潟方面にいて、対策させられました。まったく困ったものです。

はじめ、メールサーバが不正中継を許可しているんじゃないかと疑ってこちらで調べてみましたが結果は白。単なるFrom詐称のようでした。

とはいえ、繰り返されるのは嫌なので、so-net の苦情処理係を検索して「From詐称にも対策してね」とお願いしました。身に覚えのないところから突然「あなたのメールにはウィルスが入ってました」という類のエラーメッセージの山を受け取るのもうっとうしいものですが、実際はこういうお願いメールを書いたりする方が面倒ですね。

日本語だとこういうところとかこういうところがよくまとまっているようです。念のため。

2003.2.17 学力低下防止は教員の質向上から

インテルのCEOが記者に語った言葉だそうです。インテルはIT業界の人材育成のため、まずは教師を訓練するプログラムを実施しているそうで、その関係ででて来た言葉らしいのですが、実に良い言葉です。でも、日本の場合、それだけではダメでしょう。

私には小学校時代の思い出がほとんどありません。いいことがなかったと言うか、つまらなかったのです。偉そうな事を言うようですが、担任の先生にインテリジェンスを感じなかったのもつまらなさの一因だったように思います。当時、「教科書ガイド」という副読本がありましたが、授業はまさにそのガイドの通り進行しました。授業中に配られるミニテストは市販のもので、その内容は退屈の一言でした。

中学は私立に行きました。知的な先生方に恵まれ、授業らしい授業を受ける事ができました。今でも、各教科の先生方の教え方が脳裏に浮かぶほど、深い印象が残っています。いったいこの違いはどこからくるのでしょうか。

今考えると、知的でなかったのは教師ではなく、おそらく教育指導要領の方だったのでしょう。生徒を一律の枠にはめ、クラス全体の理解度を同じように進行させる事が教師の至上命題だったに違いありません。私は4月生まれですから、3月生まれの同級生と比べるとほとんど1年近く年寄りです。小学校時代の1年と言うのは大きな差で、3月生まれに進度をあわせた授業が簡単過ぎてつまらなかったのは当然の事だったのだと理解しています。

要するに、向上が必要なのは教員の質だけでなく、彼らの授業内容を規定している文部省の質なのではないかと思うのです。近年「ゆとり教育」とかいうわけのわからん事を叫んで自壊していると聞くので、私と同じ日に生まれた息子もまた、私と同じように窮屈な思いをしながらつまらない小学生時代を過ごすのではないかという心配があります。

ただ、 品川区の小中一貫教育のような新しい動きもないわけではありません。文部省に期待するのはやめて、地域の教育委員会に期待すべきなのかも知れませんね。

2003.2.15 もろもろ2発(最近こういうの多いです)

2003.2.14 狂ってる

ニューヨークポストがアホな記事を書くのは今に始まった事ではないけれど、10日付けの1面はノルマンディー上陸作戦で死んだ米軍兵士墓地の写真だそうだ。「彼らはフランスのために死んだが、フランスはそれを忘れた」だって。「欧州をヒトラーから救ったのは自分達」だって。あーやだやだ。こういうのを、議論のすり替えというんだろう。恩着せがましいとも言う。英語では、patronize というようだ。

そもそも戦争で兵隊が死ぬのは当り前である。兵士の墓地なんか自慢する暇があったら、これまでに非戦闘員を何十万人も殺し続け、イラクでさらに罪を重ねようとしているのがどこの国の兵隊なのか、自省すべきだがそういう知性はないらしい。

フランス産ワインの輸入規制も検討するそうで、なんともヒステリックである。狂信性があぶり出されて良いと言う気もするが。ちなみに中国もロシアも同調しているのに反撃はしないようだ。弱い相手にだけ吠えるところが情けない。

彼らには平家物語をプレゼントしよう。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

2003.2.13 成果主義賃金のまやかし

三菱自動車が新入社員をふくめて成果主義賃金体系に改めると言う。おそらく三菱の社員の士気は下がり、車の品質も落ちるに違いない。消費者としては注意が必要だ。

成果主義賃金というのは、一見フェアに見えるのだが、それはフェアな業績評価システムがあってこそである。評価がアンフェアだと、全員一律の方がまだマシだということになる。

私の職場も成果主義に移行してずいぶん経つが、たとえば同じ仕事をしているのに課長が変わったら評価が2段階下がった例がある。また、課長が部長と仲が悪いために、課のメンバのほとんどが「会社にまったく貢献していない」という評価を受けている例もある。こんな適当な制度なので、当然の事ながら士気が下がる。普通に仕事をしていて「貢献していない」という評価を受けると、「じゃぁ別に貢献しなくても良いや、あほくさ」という気分になるから不思議なものだ。

結局のところ、総人件費を抑制したいのをなんとかごまかすために、「成果主義賃金」を持ち出している例が多いと思われるのである。評価システムをまったく適当なまま賃金制度を移行するから、なんのことはない、太鼓持ちが昇進する強固なシステムを組み上げただけだったりする。まぁそういう会社に明るい将来がくるはずはなかろう。

2003.2.12 小ネタ3発

2003.2.11 杉並区に続き品川区も

路上喫煙を迷惑と考える条例、千代田区に続いたのは杉並区でしたが、次は品川区だそうです。世田谷区も早くしろと、また意見してしまいました。前回は住所や電話番号を晒したのに回答無しだったので、今回はプライバシーをキープ。こういう場合、役人は統計を取っているから、とにかくカウンタを増やすのが目的です。 世田谷にお住いのみなさん、意見しましょう

ところで、財務省がタバコの注意書きを変更しようとしているそうです。「あなたの健康を害する恐れがありますので...」というのを、「肺癌になる危険があるので云々」というふうにするとか。私は、こういう風に強めてもあまり効かないと思っています。むしろ

周りの人の健康を害する恐れがありますので
と言う風に変えていただきたい。まぁ、これでも効かないかもしれませんけど。

2003.2.9 人海戦術への挑戦

キヤノンが、中国に展開していた低価格品の生産ラインを日本に戻すらしい。空洞化を防ぐ素晴らしい動きである。

競争相手のかの国は、甘栗を剥くのさえ人力でやってしまう国だ。「機械化による大量生産、コストダウン」という近代の常識を真向から覆し、「超低コスト労働力による人海戦術」というパラダイムシフトをもたらした国である。でも、これって前近代への退歩以外の何者でもない。

対して、キヤノンは国内ラインの「全自動化」で立ち向かうと言う。まさに直球勝負、かつ極めてチャレンジングなアプローチである。プロジェクトXでこういう話題が取り上げられると面白いのだが...

ともあれ、単にコストで戦ってもかなわない。アイディアも、簡単なものだとパクられる。ひたすら地力勝負でがんがらないと、近いうちに日本の居場所はなくなるかもしれない。

2003.2.6 FreeBSD 5.0R

職場に新しいマシンが来たので、いつものように bytebench してみました。新しいマシンが組み上がって設定が終わったら、何も考えずにとりあえず bytebench を走らせて帰ると言うのが恒例になっています。ちなみにスペックは Athlon MP 2200+(1.8GHz) dual/TYAN Tiger MPX、OS は FreeBSD 5.0R-Current です。別のマシンで 5.0R をあきらめたのでリベンジしてみました。

しかし、その結果は目を疑うものでした。なんと Athlon 雷鳥 1.3G に負けてしまったのです。おかしいなぁ、どこかで設定を間違えたかなぁ。

- Athlon MP 1.8Gx2, FreeBSD 5.0R, AMD760MPX, FSB266MHz, UDMA66)
     SUM of  6 items                                     697.1
     AVERAGE                                             116.2
- Athlon(TB) 1.33G, FreeBSD 4.3R, AMD761, FSB266MHz, UDMA66)
     SUM of  6 items                                     761.7
     AVERAGE                                             127.0

ふたつの結果を良く見ると、CPU intensive なタスクは圧倒的に勝っています。しかし、execl (excel じゃないですよ!)やシェルスクリプトが遅いですね。特にパイプの強烈な遅さが足を引っ張っているようです。過去の記録を遡ると、パイプの INDEX 5.4 という数字は、 クロック1/10以下の 5x86 133MHz (FreeBSD 2.2.5)よりも遅いのです。そんな馬鹿な...

--------------Athlon MP 1800----------------------------------------------
TEST                                        BASELINE     RESULT      INDEX

Arithmetic Test (type = double)               2541.7   875003.4      344.3
Dhrystone 2 without register variables       22366.3  4271054.1      191.0
Execl Throughput Test                           16.5      386.6       23.4(!)
File Copy  (30 seconds)                        179.0    21789.0      121.7
Pipe-based Context Switching Test             1318.5     7091.5        5.4(!)
Shell scripts (8 concurrent)                     4.0       45.3       11.3
                                                                 =========
     SUM of  6 items                                                 697.1

--------------Athlon 1330-------------------------------------------------
TEST                                        BASELINE     RESULT      INDEX

Arithmetic Test (type = double)               2541.7   621862.3      244.7
Dhrystone 2 without register variables       22366.3  2954268.7      132.1
Execl Throughput Test                           16.5     1412.9       85.6
File Copy  (30 seconds)                        179.0    10488.0       58.6
Pipe-based Context Switching Test             1318.5   249713.5      189.4
Shell scripts (8 concurrent)                     4.0       53.7       13.4
                                                                 =========
     SUM of  6 items                                                 723.8
おそらく、config に DDB とか WITNESS とか入ってるからだと思うのですが、まだ安定度にちょっと不安があるし、とはいえ 4.7R に戻すのも面倒だし、困るほど遅くはないのでこのまま使うつもりです。頃合を見て WITNESS を外したいなぁ。

2003.2.5 小ネタ三発

2003.2.4 量り売りの罠

バスの待ち時間が5分ありました。バス停の前には惣菜屋があります。「環境」とか「家族」とかいまいち意味不明なフレーズが掲げられていますが、そこそこ客が入っています。ふーむ。会社の食堂は品質がいまひとつだし、500円位で何かおいしいものを買えないかなぁ。ふと、何か買って行こうと思いたってしまいました。

店内に入り、さっそくアスパラ入りのチキンカツ 120円と、海老クリームコロッケ 280円を入れました。この時点で、「これで400円とはちょっと高いな」という気分だったのですが、一度手に取った惣菜を棚に戻すと言うのはなかなか抵抗があってできませんでした。

そのうえ、何か野菜が欲しいと思って見渡すと、「アスパラとブロッコリーと海老の中華風あえもの」が旨そうです。250円/100g ということで、合計 650円。ちょっと予算オーバーですが、空腹に負けてそれなりの分量をトレイに取りました。いちおう、控えめに取ったつもりでした。

さて、会計。秤の表示は...

160グラム
ぐはぅ。やられました。「お会計842円になります」とのこと。おーい、そんだけ金あったらウナ丼食えるよー。うわーん(泣)。

自分のアホさ加減に惨澹たる気持ちで帰って来たのですが、唯一の救いは、海老クリームコロッケの海老密度が極めて高かったことです。高価でしたが、海老が最密充填されてたから良しとしましょう。でももうあの惣菜屋には行かないことにします。つい買い過ぎちゃって危険だから。

2003.2.2 自然の摂理

スペースシャトル、コロンビアが燃えてしまった。人間にとってはほんの僅かなミスであっても、自然現象は淡々と進行する。我々の敵は自然ではなく、しばしばその摂理を都合の良いように解釈しがちな、我々自身の判断力なのだろう。

例の墜落映像は何度見ても暗い気分にさせられる。が、以前計画的に大気圏で焼却処分されたミールのことを思い出した。あの時の大気圏突入高度は100kmで、閃光を放ちながら燃えて行ったのが高度 60km あたりだというが、今回のコロンビアの映像は、これにとても良く似ている。何らかの原因により、自然の摂理に乗っ取って、燃えてしまったのだ。何と言う事だろう。しかも、左翼の異常を検知してから全体が火だるまになるまで僅か7分だったと言う。乗組員の事を思うと、何ともやり切れない。

原因として有力視されているのは左翼の損傷にあると言う。各種センサからみて、損傷の程度は問題ないレベルだと判断され、大気圏突入を行なったところ、結果として燃えてしまったということらしい。7名もの人命がかかっている割には、案外あっさりした判断である。例えば、突入前に船外活動でもして損傷の程度を目視チェックすべきだったのでは...とか、損傷度合を考慮して地上でシミュレーションして、その上で再突入すべきだったのでは...とか、慎重を期する手はあったのではないかという疑問が残る。

もしかすると、これまでの宇宙開発史上、大気圏突入を繰り返すとどうなるかというところの研究は手薄だったのかも知れない。爆発の恐れがある発射/上昇ばかりに気を取られて、大気圏突入は角度さえ間違えなければ大丈夫だと言う慢心があったのかも知れない。研究が手薄になったのが、実は増え続ける軍事予算に圧迫されたせいだとしたら、コロンビアが燃えたのは大統領のせいだったなんて事も言えるのかも知れない。

ともあれ、7名の冥福を祈るとともに、事故原因の早期解明に期待しよう。

2003.2.1 apple US keyboard

実は iBook ユーザの私ですが、どうもJISキーボードと言うのに違和感があり、どうした物やらと思っていたところ、アップルが US キーボードを売っていると言う情報を聞きつけました。

さっそく調べると、確かにアップルの修理受付で補修部品として売ってくれるようです。値段は13000円と、キーボードにしてはちょいと高めですが、仮名打ちの出来ない私にとってキートップの平仮名は無用の長物。それよりもすっきり長いスペースバーとかが魅力です。

いざ電話してみると「ただいま電話が大変混雑しております」のメッセージとともに延々待たされました。フリーダイアルだからまだマシですが、それにしてもオペレータが不足です。電話口に出たお姉さんはえらく恐縮してましたが、悪いのは現場で顧客にどなられ続けるお姉さんではなく、人員を増強しないマネジメントの方です。

そうは思いつつ、やっぱり私の声には怒気がこもるのでした。お姉さんはひたすら謝りながら、修理窓口はものすごく混んでいてつながりません、今日中に必ず折り返し御連絡致しますから、どうぞお引き取りくださいとのこと。まぁ粘っても埓があかないので、全然期待しないまま受話器をおいたのです。

ところが、夜8時半ころになって突然電話が来たのです。例のお姉さんで、遅くなってごめんなさい、今日中にと申し上げたのに間に合いませんでした、明日の朝一にはきっと御連絡差し上げますからどうか御勘弁を、とのこと。今どきこんな丁寧なサポートって珍しいなぁと、ちょっと感動してしまいました。どこかの会社に聞かせてあげたいくらいです。

まぁそんなわけで、今から到着が楽しみです。

蛇足:キーボード一口メモ。

韓国のハングルキーボードは、記号の配置がUSキーボードと全く一緒だそうです。つまり一番上のシフトが!@#$%^&*()_+ という奴。キートップのハングルを気にしなければ、JIS配列よりも良いかも。


[2003.1]