2003.5.29 こんなPDAが欲しい

携帯、PDA(Palm)、デジカメ、電子辞書、mp3 プレーヤ。私の鞄に入っているガジェット達であるが、私はなんとかしてこの数を減らしたいと常々考えている。アプローチとしては、PDAを強力な物に変える案と、携帯が強力になるのを待つ案がある。

前者は、デジカメにも電子辞書にもMP3プレーヤにもなるPDAを選ぶというもの。もっとも、私の Palm は今となっては古い Visor Edge なのだが、これに mp3 が聞けるハードや、30万画素CCDカメラを足して試した事がある。しかし結論として、実用には至らなかった。

目的の mp3 はNHKのラジオ英会話なので、聞きながらわからない単語を調べたり、面白そうな表現をメモったりする必要がある。Palm でそういうことをしていると電池がすぐなくなるのが問題だった。カメラも、30万画素ではいまいち使わなくなってしまうし、Palm 付属の英和・和英辞書だと語彙数に不足を感じたり、イディオムが載ってなかったりするので、結局電子辞書は捨てられないのである。

と思っていたら、S○NYが新しいPDAにメガピクセルCCDを載せた。でもS○NYタイマーが気になるし、辞書がしょぼいのは相変わらずだ。どうもこのメーカーはAVばかりに気を取られてPDAの基本機能を研くのを忘れている気がするが、それが彼らのアイデンティティーなのだから仕方なかろう。

もう一つの期待は、これの辞書付き。Palm OS じゃないけど、Linux なら色々ソフトも用意できそうだ。辞書は学研だそうだけど、中身はどんなものだろう。

一方、メガピクセルCCD付き携帯にも一瞬期待した。が、ネット上の使用感を読むと、まだまだデジカメにはかなわないようだ。むー。そもそも携帯をPDAの代わりにしている若い人が多いようだが、私は親指入力が苦手なので、全く無理だし...

ここはCASI○さんにお願いするしかないと思う。

頼む、作ってくれ。お願いします。

2003.5.28 ディーゼルと花粉症

ディーゼル排ガスを妊娠中のラットに浴びせ、生まれた子供を調べる研究は結構色々あるみたいですが、花粉症との関連を調べた研究結果が発表されたようです。朝日の記事によれば、杉花粉に対するIgE抗体の量が1.5-1.6倍になったとか。ネタ元はこちら。

DEP(ディーゼル微粒子)については、発がん性があるとか、子供がオス化するとか、否定的な研究結果がたくさんあるようです。あんな煤だらけの排ガスを吸わされるマウスがかわいそうですが、軽油の燃えカスなんていかにも体に悪そうですし、早いとこ規制して綺麗な空気が吸えるなら、こんな良いことはないですね。

東京都はこういうところでがんがん活動しています。まさにイケイケドンドンという感じで、各種調査にも大胆な予算が付いているそうな。実際、環境省が動き出したのも東京都が騒ぎ始めてからのようですし。

こういう動きを見ていると、つくづく、役所のパワーを思い知らされます。勤勉で優秀な役人が、上の号令でばばっと動くわけです。ディーゼル対策に付いては実に素晴らしいと思うけれども、あまりに素晴らしすぎて、こんな勢いであちこちにカジノができちゃったりするのはちょっと嫌だなぁと思う次第。

関連度中:死因辞典...ディーゼル排ガスによる損失余命は13日で、ダイオキシンやホルムアルデヒドよりずっとひどいが、タバコによる損失余命は1000日だそうで。

2003.5.27 今日の一枚

井の頭線下北沢駅、西口改札へ向かう階段の入口部分に、この表示がある。 同じメッセージの三連続に、駅員の静かな(?)主張が垣間見えたので、思わず記録してしまった。

下北沢の西口と言うのは、井の頭線のホームの端、一番吉祥寺寄りの階段を降りた所にある改札である。井の頭線ホームの吉祥寺寄りと言うのは、目の前に踏切がある位で、小田急線の気配すら感じられない部分である。地下に改札があるわけだが、そこから小田急に通じる秘密の地下道なぞ存在するはずがないということくらい、階段を降りる前に当然気がついてしかるべきだ。誰がどう考えても、間違いようがない.....のだが、 ここでは、駅員の叫びを行間から汲んでみよう。

見りゃわかるだろ!!! 何度も何度も同じ事聞いて来るなぁぁぁ!!!
世間は広いようである。

2003.5.26 現代マーケティングの犠牲者、あるいは買い物下手

一人暮しを始めた頃に購入した電子レンジ、そろそろターンテーブルの絶縁が切れてきたようで、ときどき調理室内でバチバチ火花が飛ぶようになってきた。裏を見ると91年製造というシールが貼ってある。何ともう12年経つのだ。シャープ製である。一人暮しには少々オーバースペックなオーブントースターレンジだったが、冷凍ピザが好きだった私にはオーブン機能は必須だったし、ときどきトーストも使うしというわけで結構値の張る機種を選んだのだった。当時4万位した記憶がある。

こいつは実に働き者で、シャープという会社に対する私のイメージをずいぶん向上したものだったが、火花が飛ぶのではちょっと使い続けるわけにはいかない。12年も使えば捨てても許されるだろうと考えて、後継機を選ぶ事にした。最近は電子レンジもインバーター制御で、高周波出力もちょっと強めになっており、温めが早いのを各社売りにしている。なんだかんだと機能が追加される一方、トースト機能が削除されていたりするので注意が必要だ。また、本体サイズも何だか大型化している。うーむ。

最近、作り置いた料理などをあたためる事が多くなったので、高周波出力は強い方が良い。しかしながら、本体幅は45cmをキープしたい。トースト機能も欲しい。

サイズに対する制約を優先した所、東芝とナショナルが残った。以前掃除機の選択に失敗して以来、私は東芝の家電を拒絶しているから、消去法でナショナルになった。 これである。値段も 14000円と割安だし、キーがシンプルなのも気に入った。

さて早速使ってみる。さすが800W、加熱が早い...と喜んだのもつかのま、問題が発生。それは...

センサーが限りなくタコ
なのである。

シャープのレンジの時は、どんなものでもとりあえず「あたためキー」を押せば終りだった。時間をあわせる事など滅多になかったので、物をいれてポン、が我が家の電子レンジの使いかたとして定着していた。

しかし、今回のレンジを同じように使うと...まぁまともに温まる事がほとんどない。大抵は、ぬるいまま仕上る。あるいは、冷凍ピラフなど中央部は温まっていても表面が凍っていたりする。で、センサーが弱め設定にしてあるのかと思いきや、刺身を解凍しようとしてすっかり茹で上がってしまったり、冷凍した食パンの中心部だけ茶色に焦げてしまったりする。何なんだこれは。

何度か失敗を繰り返し、説明書を良く読むにつれ、わかって来た事は...どうやらこいつ、ターンテーブルに乗ったものの重さしか考えてないようなのだ。そういえばカタログに「重量センサ」とかいう聞き覚えのない言葉が載っていたっけ。私は電子レンジなんぞ枯れた技術で、温め具合を自動制御するのは当然の機能だと思っていたのだが、改めてチェックすると、なんとこいつには赤外線センサーがない。そんなの必須の機能だと思うのだが、どうやら小型・低価格な電子レンジには搭載されないらしい。それでも「自動温め機能」を謳いたいために、重量センサなる物が搭載されたのだ。

さらにカタログを見ると、後ろの方に小さく註でこんなことが書いてある。

容器を使用すると出来すぎます。発砲スチロールのトレー、もしくはラップを広げて食品をのせてください。
私は松下に聞きたい。どこの世界に、茶碗からラップにごはんを移して電子レンジにいれる馬鹿がいるのかと。それから、カタログの誤植チェック位しろよ。発砲スチロールってのは何だ。

家人は既に、こいつの自動調理ボタンを使うのを止めている。出来損ないのセンサほど始末に負えない物はないからだ。皿の重量を勘案しながら仕上り調整ボタンで補正しなければならないなんて、何のための自動調理ボタンだろうか。しかし、自動調理ボタンを使わなければ800Wのオーバードライブが有効にならないので、せっかくのインバーターが生かせない。はたして、こんな出来損ないレンジを今後何年も使い続けるのが良いのかどうか。

否! 断じて否!
こいつを今後どうするかはまたちょっと考えるとして、今回の失敗を反省してみよう。まず、家電トレンドに対する無知があったのだと思う。それは、「低価格なものは限りなくショボイ」というトレンドである。私は、「技術が進歩しているのだから、従来の高価格製品に付いていた機能が低価格製品にも搭載されているのが当り前だ」と言う先入観を持っていた。これは明らかに誤りだった。技術の進歩は、低価格なものの価格をさらに安くする方向に向かっただけで、機能はやっぱり安かろう悪かろうなのだった。

しかし、念の為に他のメーカを調べると、1万円台で赤外線センサが付いているものは皆無で、大抵は重量センサなのだ(ちなみに1万円以下だと、センサそのものが付いてない。これはこれで潔い)。一体、この「重量センサ」なるものの存在意義は何なのだろう。何か裏があるのだろうか。

ちょっと調べているうちに、あっと気がついた。ヒントは上の註に含まれる「発泡スチロールのトレー」である。ああなるほど、そうなのか。これは、あれを温めるための機能なのだ。...そう、

コンビニ弁当
である。

それならそうと、カタログにでっかく書いておいて欲しかった。「これは一人暮しで料理をしない人専用です」と。「どんなサイズのコンビニ弁当もキー一発で温まります」と。そして、「コンビニ弁当を丼など重い器に移しかえると熱くなりすぎる恐れがありますので、移さないで下さい」と。

このレンジは「出来損ない」なのではなく、激しくユーザをターゲティングした結果生まれた、マーケティングマシンなのだった。ここで私が文句を言ったところで、それは単なる想定ユーザのミスマッチなのである。マーケティングとは何と乱暴なのだろう。あなおそろしや。

もし電子レンジを入れ換えようと思っている人がいたら、自分の使いかたを省みて欲しい。もしあなたが「時間あわせ、したことない」という人なら、あなたは赤外線センサ付きを選ばなければならない。小型の製品には存在しないから、諦めて大きな製品を買わざるを得ないが、仕方ない。想定ユーザの枠からハミデタ人は極めて不便になる、これがマーケティングの威力なのだ。

2003.5.23 犯罪発生マップ

今日のニュースは何と言っても警視庁のこれではないでしょうか。すごく細かくて、ためになります。うちの近所だと、ひったくりはあんまりないけど空巣が多いなぁ。やっぱりなんらかの防犯装置が必要かも。

世田谷全域で見ると、ひったくりが多いのは成城学園前周辺、空巣が多いのは梅が丘周辺、事務所泥棒は三茶、暴行やカツアゲが多いのは下北ということになります。他の地域をみるのも、面白いです。

この地図、今後の地価に影響が出るかも。

2003.5.21 ユーロ高

対円、136.667だそうで。どこまで行くの? つーか、132位でもひるまず買っておけば!! とかいいつつ、NZドルに投資してみたりして。

以前ちょっとだけアメリカにいた時、1ドル140円を超えたことがあります。9.95ドルの定食を食べながら、ああこれが1400円かと悲しくなった物です。逆に、ちょっとだけフランスにいた時、1ユーロ110円を切っていて、目に入る物全てが安く感じたのを思い出します。為替なんていい加減なものですね。

しかし、今ユーロ圏にいる人のうち、ユーロでなく円で給料をもらう人達は、さぞ悲しい思いをしている事でしょう。自国通貨の強弱は、外国にいてはじめて肌で感じるものですからね。

今後どちらに進むのか、考えてもしょうがないテーマではありますが、ユーロ圏の物産が高くなっちゃうのは悲しい事です。円、頑張れ。

2003.5.20 なんとかウィルス

screen_temp.pif とかいうファイルをアタッチしてきたウイルス(ワーム?)らしきメールがうちにも届きました。既に知られている通り、From 行は support@microsoft.com。いやー、こういうのは spam と同じ位迷惑ですが、こういう洒落っけは好きです。

どこから来たのかと思って探すと、スペインから来たようです。情熱の国にも、アンチ Microsoft がいるんですな。せっかくだからウイルスサンプルファイルに保存しておくか...

詳しくは徒然のマスターさんの所(PC徒然日記)にありました。ふむふむ。

と言っているうちに、他からもわらわら来るなぁ。From 詐称は拒否して欲しいなぁ。

2003.5.19 貯蓄率急落

最新の国民経済計算年報01年版で、00年に9.8%あった貯蓄率が6.9%に急落したそうだ。貯蓄を崩しながら生活している高齢者が平均を引き下げているらしい。いよいよ、日本の財布となっていた個人金融資産が減少へ向かうのだそうだ。つまるところ、公共投資に回る金も減るし、国債を買い支える金も減るわけである。

ちなみに今年はトンデモ本が日本国破産を予言した年である。いまのところ、3月危機で国有化(?)されたのはりそなだけだし、生保は予定利率下げという名の徳政令で助かりそうだし、今年破産すると言うのはちょっと説得力がなくなって来ている。

しかしながら、あと5年ほどして、団塊の世代が一気に引退して貯蓄を引出しはじめたら何が起こるのだろうか。おそらく消費税の引き上げが行われるだろうが、そのために消費はさらに冷え込み、不況は厳しくなり...おいおい、お先真っ暗じゃないか。

困ったもんだと思いながらニュースを読み進めるうちに、もう一つ衝撃の事実にぶちあたった。なんと、現役世代の貯蓄率は20%台後半で変わってないと言うのだ。なんだって? 20%台後半? ほんとに? みんな、そんなに貯金してるの??

私は自分の事を蟻だと思っていたが、どうやらキリギリスだったらしい。マズー。うーん、家計はちょっと苦しくなるが、財形の積みたて額をもうちょい増やしてみるかなぁ。

2003.5.18 オイル交換

今どきのオイルはグレードが色々で良くわからんですね。こういう所もジーサンになったなぁと感じながら、一応100%合成油を選んでみました。怪しげなショップブランドでリッター1600円もするのだけれど、まぁ2リッターしか入らないので良いやと。

で、頼んでもいないのにエアーフィルタもチェックしてくれると言うんですよ。どうせ「汚れてますね、交換しましょう」とか言うのだろうなと思いつつ、一応頼んでみた所、予想通りのセリフを頂きました。フィルタは2000円だったけれど、一応車検の時エアを吹いてあるはずだし、どうせ交換するならスポンジにしようと思っていたので「いやー汚れてますね、でもそのままで結構です」と答えてしまいました。兄ちゃん、ちょっと驚いてたみたいです。

ついでにタイヤのローテをしようと工賃を聞いたら1500円とのこと。たかがオイル交換に500円も払ってるんだからサービスしろよというケチ臭いセリフをのみこみ、自分でやる事にしました。車載のジャッキでシコシコやるのに40分...頼んだ方が良かったかも。

新しいオイルは割と軽めでしたが、ターボでオートマだとフィーリングは別に何でもいいような。燃費が良くなる事を期待しましょう。

2003.5.16 6600万円の芸術作品

村上隆という人の作品、 去年(427,500ドル)に続き、今年もかっ飛ばした(567,500ドル)そうです。クリスティーズのオークションの話。すげー。

作者自身はオタクじゃないらしいけれど、こういう物にこの値段が付くと言うのはただただ驚き。どんなものでも(失礼)、完成度が高ければ認められるのだナァと感心してしまいました。

その異様な巨乳はともかく(パロディなんだろうし)、実際良くできてますねぇ。セル画がそのまま飛び出してきたみたい。大したもんです。一度見てみたいなぁ...欲しいかと言われるとビミョーな感じ、つーか要らないけど。

この分だと、コミケを海外で開催したら結構客が入るかもしれませんね。私はコミケ行った事がないんですけど。欧米人が「子供向け」「幼稚」とかいって馬鹿にするこの領域が、実は金の成る木かもしれないってのは、実に面白いです。

2003.5.15 東急多摩田園都市はどこまで膨張するのか

巨大マンションの建設には反対運動がつき物だが、某メルマガでこーいうのが取り上げられていた。グラウンド跡地に突如としてそびえようとしている、地上11階建てマンション。なかなか壮観である。

普通、こういう住宅地であれば3階建てとかのオシャレーな低層マンションができるものだが、これをみると、どうも川崎市は都市計画がいい加減らしい。東名の脇だし、防音壁にもなりそうだから別に良いじゃんと言ったところか。住民に取ってはエライ迷惑である。

私は別にどちらに与する者でもないのだが、この反対運動の争点を通じて、東急多摩田園都市の未来を考えてみよう。

反対派の主張する被害は次の通りである。

地域の学校・幼稚園不足、道路・電車の混雑激化など人口急増がもたらす住環境悪化
言い替えれば、人口1754人の御町内に、突如として539戸、推定1700人を超える新住民が押し寄せて来るなんて耐えられないと言っているわけだ。具体的には、反対住民は以下の事柄を問題として取り上げている。
  1. 近所の鷺沼小学校のクラス定員が増えるのは困る。
  2. 幼稚園、保育園が今よりもっと混雑するのは嫌。
  3. 病院や区役所が今より混雑するなんて嫌。
  4. 鷺沼駅周辺の路駐が増えるに決まっているから嫌。
  5. 東急田園都市線鷺沼駅が今以上混むのは困る。
何とも身勝手な言い分だと思うけれど、大真面目に主張しているということは、よほど切実なんだろう。どれもこれも、マンション事業者の責任じゃなくて、東急や川崎市の責任範囲だと思える。さらに、実は今にはじまった問題でもない。彼らは規模を縮小しろと言っているが、鷺沼には他にもマンションがいくつもできているから、いずれにせよ今後もずっと混雑するのだ。さらに言えば、藤が丘など大規模マンションがどっかんどっかん作られ続けているのだから、鷺沼だけ頑張って抑えても無駄無駄無駄ぁ、というわけだ。

私は6歳から27歳まで田園都市線ユーザとして過ごしたので、この沿線に対しては割と思い入れが強い。例えば、5両編成だった田園都市線が6両になり、さらにホームを工事して 8両編成になった頃、新玉川線(って今のニコタマ渋谷間)が開通した。渋谷に乗り換えなしで行ける、こりゃ便利だと感動したものだ。今からでは想像もできないかも知れないが、どの駅もぴかぴかでほんとに綺麗だったし(池尻大橋だけは、ちょっと地味だなと思ったけれど)、真っ青な新駅で降りて砧公園に行くのはわくわくする遠足だった。しかし一方で、小学校は最初プレハブだったし、図書館は遠かったし、区役所なんて乗り換えが必要なほどで、行政サービスとは縁遠かった。公共のインフラが弱いのは新興住宅地だからしょうがないと思っていた。

一方、朝の混雑は年々ひどくなっていった。中央林間がつながった年には、いつもの急行で鞄にいれた電卓が圧壊したので、一本前の急行で通うことにしたのを覚えている。その後あざみ野に横浜市営地下鉄がくっついてからは、車内に殺伐とした雰囲気が漂うようになった...というのは気のせいかもしれないが、あざみ野に到着するや否や先を争って降り、殺気だって走る人達を見ながら、なんだか自分の持っていた田園都市線のイメージと違うものを感じたものだった。

東急は、田園都市線にオシャレーなイメージをくっつける事に成功している。他の沿線より高く売れるので、開発はまだまだ進行中である。実際、私が子供の頃存在した山と言う山は全て削り取られてしまったから、スペースはまだある。でも困った事に、いまでもインフラは弱いままだ。山を切り崩し、バス路線をいくら増やした所で、駅前が路駐だらけでは時間通り動かないのだ。結果として、殺気だった人達が増える事になる。

東急は沿線自治体と協力して、インフラ整備にもっと力を注ぐべきだと思う。私は20年以上住んだが結局の所逃げ出してしまった。インフラをきちんと固めなければ、早晩メッキが剥がれる時がくるだろう。それは、地価の急速な調整を伴うものと思われる。担保価値の激減を目の当りにした時、一体何が起こるのか...考えるのはちょっと恐い。

2003.5.14 「軽」自動車税支払い

7200円。車重も軽いが税金も軽いというわけです。前の車の自動車税は年額 39500円だったから、実に8割引。正直言って助かりますです。

にしても、改めて自動車税の表を見ると「営業用」の安さが輝いて見えますね。1円で会社起こして営業車にすれば良いのかと思ったらそうでもなさそうな。タクシーとかレンタカーじゃないとダメか...

関係ないですが、Smart forfourの全長は 3750mmだそうで、おいおいAクラスよりでかいってそんなのアリか、って感じです。写真で見る限り、幅も結構ありそう。ま、しばらく軽に乗ってなさいってことなのかも。

2003.5.13 高速道路、軒並減収

道路公団の事業収入が2年連続で減少し、プール制をささえる皮算用が破綻しつつあると言うニュースであるが、主な路線の減収幅を並べてみると面白い。大きい順に、以下のようになる。
  1. 中央道富士吉田線 -2.8%
  2. 中国自動車道 -2.6%
  3. 東北自動車道 -2.5%
  4. 関越自動車道 -2.3%
  5. 道央自動車道 -2.0%
  6. 北陸自動車道 -1.8%
  7. 名神高速 -1.6%
  8. 九州自動車道 -1.5%
  9. 山陽自動車道 -1.1%
  10. 東名高速 -1.0%
  11. 東関東自動車道 -0.9%
この不況にも関わらず、あまり利用が減っていない道路こそ、ほんとに必要とされている道路なのだと考えると、東名よりも東関道の方が必要だということになる。これはおもしろい。一方、中央道富士吉田線は不要ということになる。まぁ観光道路だし。

中国道、東北道、関越道の落ち込みは何を暗示するのだろうか。ひょっとして、並行して立派な国道が走っていて、夜は信号も変わらず80km/hで巡行できたりして...

この手の減収幅は二極化が現れるだろうと勝手に予測してみよう。来年も1%内外の減少で済む路線と、引続き 2% - 3%台の減少に悩む路線。九州道、名神高速、北陸道あたりはどちらになるかな。

ところで表にない中央道と首都高はどうなってるんですかね。

2003.5.9 トトカルチョ

6月末から8月にかけて、東京が停電する恐れがあるそうだ。停電、するか? しないか? イギリスあたりなら、賭けの対象になりそうなネタである。

考えてみると、もう何年も停電には遭ってない気がする。そういえば、いつだったか、自衛隊機が高圧線を引っかけて切断し、この辺り一帯停電した事があったっけ。ああいう事故だと、何のプライオリティもなく全部止まるから、信号も消えて、ちょっと出歩くのが恐かった。日本はアメリカみたいな「停電で信号が消えた時のルール」を教習所で教えてないもんね。

さて今回のように、供給量の上限がわかっている場合、朝からの気温の上がり具合とかこれまでの経験から、停電しそうかどうかというのは割と予測可能なのではないかと思う。調整契約を駆使して、どの需要家をカットするか、まさに東電の腕の見せ所と言えるのではないか。いまごろ、プライオリティのリストを作っているかも知れない。準備期間は、まだ一ヶ月以上ある。

では夏までに準備万端整い、停電は起こらないのだろうか? ここでは逆張りして、起こると予想してみよう。突発的な大停電ではなく、エリアごとに管理された停電があるんじゃなかろうか。本当の管理停電なら予告があるが、今回は予告無しの管理停電というのを予想してみよう。理由は二つ。

まず第一に、ここで何事もなく夏を乗り切ってしまうと「なーんだ、原発なんかなくても何とかなるじゃん」という論調に勢いがつく恐れがある。大停電は絶対に避けるべきだが、かといってこれだけ原発が止まっていて大丈夫だったというのも、案外落ち着かない気がする。

第二に、今後いろんな事故に備えて、管理停電をオペレーションするノウハウを積んでおきたいと考えた時、失敗しても原発や気温のせいにできる今夏は絶好のタイミングである。普段なら、これだけの原発を止めようったって、なかなかできるもんでもないし、代替火力に高い燃料代を費しているんだから、代わりに何か役に立つノウハウが欲しいのではないか。

ちょっと東電を悪者にしすぎかもしれない(汗)。さてさて、どんな夏になるだろうか。

2003.5.8 異物認定

連日連日、岐阜だ山梨だ長野だ福井だとやかましい。例の白軍団と金魚の糞ども(報道陣とも呼ぶらしいが)のことである。そりゃぁ私だって気味が悪いさ。でも、やれ村長が入村を拒否するだ、やれ地元消防団がバリケードだという反応の方も、十分気味が悪い。行く先々で、「ヨソモノ」に対してどれだけ度量があるかを赤裸々に示すと言う意味では、白軍団の活動も意義深い物だったりして。にしても、こうして異物と認定されてしまったものを受け入れることのできる、懐の大きな地域というのは日本に存在するのだろうか。まぁ、タマちゃんがどこに行ったのかと同じ位、私に取ってはどうでもいい事なので、いちいち報道するなと言いたい。

ところで、白軍団の使っている御札の図案だが、改めて言うまでもなく、パクリどころ満載ではないか。既に多くの人がパクリアイディアを温めているだろうと思うが、私も一つ思いついたので貼っておく。某電話会社から多く発射される、尊大な態度波に辟易している営業マン諸氏は、名刺の裏にでも刷りこんでおくと良いかもしれない。

2003.5.6 第2東名

この連休は、三重までドライブをしてきました。行きは名古屋まで東名を使い、その後東名阪自動車道というのを使ったのですが、帰りは伊勢湾岸自動車道という、できたばかりの高速道路を使ってみました。

この道路、第二東名の規格でできているそうです。規制は100km/hでしたが、設計速度は 140km/h(?)というわけで、車線がえらく広くカーブも緩やか、走っているうちにここが日本である事を忘れてしまいそうな感覚に襲われました。車がもっと高級ならば、おそらく 180km/h くらい簡単に出してしまいそうな、そんな道路でした。でら(すごく、とっても)立派だが、ガラガラなんですよねぇ、何せまだ東名につながってないんだもの。

あっというまに終点に到着してからは、のたのたと国道1号を走り、岡崎ICから東名に乗りました。暫く走りながら、何とみすぼらしい道路だろうか...と、そんな事を思っていました。さっきまでの外国みたいな光景が頭にのこっているだけに、良くもまぁ、こんな狭くてボロい道路で高度成長を支えた物だ、伊勢訛りで言えば、エラかったなぁ(大変だったナァ)と。厳しい懐事情、外銀からの借金をやりくりして、良くやったもんだと感心しつつ、ボロさを味わうように走り続けました。

さて、静岡に入りました。雰囲気は一気に変わります。あちらに見えるは第二東名の橋梁だ。こちらに見えるは橋脚だ。おお、あんな遠くの山あいにもご立派な橋が。どっかんどっかん大工事。伊勢湾岸から連想するに、さぞかし立派な道なんだろうなぁと思いますが、どうも熱心に工事しているのは静岡県だけみたいです。

このまま、静岡の区間だけ立派な高規格道路ができたとして、一体、誰が使うんでしょうねェ。四国の橋と同じようなモニュメントになりそうな予感がします。閑古鳥必至の空港といい、第二東名といい、自治体で一番はじめに破綻するのは実は静岡なんじゃないかと思ったりして。

2003.5.2 もろもろ

容赦なき戦争」読了。後半、日本人についての論述はやや退屈だったが、全体としては面白かった。次は「敗北を抱きしめて」である。あまり愉快でなさそうな本だが、日本の戦後すぐの状況を、日本人である私がよく知っているかというと全然そんなことはないのだ。何しろ私の高校の歴史の先生は、神武以来の神話を延々と講釈してくださったので(内容は99%忘れてしまったが)、授業時間が決定的に不足し、近代の欧米や日本の足取りについては自習しておけということになったからである。ひょっとすると、敗戦、占領の屈辱というあたりは彼にとって記憶が生々しすぎて、語れなかったのかも知れないが。30過ぎのこの年になって、そのあたりをアメリカ人の書いた歴史書に教わると言うのは、何とも言えず情けないのだが、無知を通すよりはマシである。

ところで、全然話は変わるのだが、ここの所の航空券の暴落ぶりと言ったらどうだろう。今日来たDMによれば、全日空で行くロンドン5日間、ホテル代込でなんと10万を切っている。さらに、5月の平日に限るのだが、21日fixのニューヨーク往復チケットが、36,500円だそうだ。信じがたい。これって、東京からのぞみで広島に行って帰って来るより安いんだよなー。電力大食い(新幹線比3倍)で原発が必要な今のリニアカーはちょっと棚上げして、のぞみを半額にする研究開発して世界に売りまくってくれ > JR東海。

2003.5.1 健康増進法施行

駅のホームで不快な煙がこないと言うのがこんなに気持ちいい事だったとは。厚生労働省と私鉄10社、えらい。JRも早く反省するように。

しかし、さっそくホームで足早にこっそり歩きタバコする奴を発見。さらに、改札を出てすぐにタバコに火を付ける奴もいた。中毒だからこういうことになる。もっと中毒性を前面に押し出したキャンペーンをやってもらいたい物である。そういう意味で、代々木西原ジャーナルの「愛煙家」禁止には賛成。

あとはosrk氏のおっしゃるように飲食店の対応がどうなるか。特に、寿司屋、手打蕎麦屋、うまい酒を出す店。山葵の香、新蕎麦の香、吟醸酒の香、そういうものを大事にしない客にはがっかりする。タバコを吸う奴はマクドでも食ってなさいってこった。


[2003.4]