2004.2.29 続PowerBook G4

いやー、はまったはまった。久しぶりに超はまり。しかし結局自力解決。つまるところ、DiskWarrior最強、ということになった。もう少し純正ツールで何とかならないかと思ったのだが、力及ばず。じたばたするのを諦めて ALsoft に御布施を払った。

まず、アップル社への批判レベルを少し下げなければならない。今回の障害の原因は、サードパーティ製のメモリモジュールであった。金曜日にチェックした時は本体だけにしてあったのだが、念のためメモリモジュールを実装してもう一度 Apple Hardware Test をかけた所、メモリエラーが検出された。アドテック製の DDR PC2600メモリで、装着してから1ヶ月以上問題なく動いていた物なのだが、改めて Windows マシンに装着してみると起動しないじゃないか。なんだこりゃ。

原因がわかったとはいえ、まずはファイルシステムの不良を直すほうが重要である。純正ツールではダメだと言うわけで、評判の DiskWarrior を買う事にした。ダウンロード版だと起動CDがついてこないので、まずはパッケージ版を探しに秋葉へ。しばらく探したが、古いバージョン2.0 では Panther に対応してないらしいし、現行バージョンはまだ日本版が出ていないと言う困ったタイミング。しかも、昔は並行輸入版を置いていたような店に行っても、「今どきはダウンロード販売で直接買うよね」ということで、全然置いてない。

しかたがないので、起動CDを作る機能がついている事を期待しつつ、ダウンロードで購入した。が、そんな都合の良い機能はついていないのだった。せっかく良いツールがあるのに、ダルマとなってしまったマシン上で動かす手段がない。Panther でカスタマイズした起動CDを作るのってどうすれば良いんだろう??

しばらくサーフしてもわからないので、とりあえず DiskUtility でシステム付属の起動DVDのイメージを作り、これをDVD に焼いてみた。が、起動しない。DVDマスターイメージ形式とかいうのにしてもダメ。むー。ブートCDを作るやり方、どこかにないかなぁ。

が、のんびり探している暇はない。FireWire 接続のDiskならば起動できるだろうと思い立って、妻が持っていたバッファローのHDDを繋いでシステムをインストールしてみた。これでオッケー、と思いきや。なんとこのHDD, FireWire 接続のくせに Mac では起動ディスクに設定できないらしい。うーむ。

結局また秋葉に走り、FireWire接続のHDDケースを買ってきた。手持ちの 2.5inch HDD を入れてシステム起動ディスクに仕立て、これに DiskWarrior をコピーしてようやく準備完了。

準備は大変だったが、DiskWarrior を実行したら、障害はあっさり解消されてしまった。あー良かった。うーん、これは使える。すごい。高いけど。

今回の教訓。

しかし、これクイックガレージ持ってったらきっと一瞬で直してくれただろうなぁ。アップル、方針変えて欲しいな。

2004.2.27 PowerBook G4

妻の PowerBook G4 が起動しなくなった。重要なデータが入ったままらしい。以前から挙動不審で、いきなり画面が暗くなったりしていたらしいから、そういう前兆があったのならバックアップを取るとかしておけば良かったのに...といっても後の祭りである。だいたい、買ってからまだ数ヵ月じゃないか。どうなってるんだアップル。

で、とりあえずわかることはファイルシステムがいかれているということのみ。ジャーナリングファイルシステムは堅牢なんじゃなかったのか? CDROMで起動し、ディスクユーティリティを起動し、検証を試みるも、「キー長が違います」とかいって止まるのだ。あーそうですか。違いますか。で、私にどうしろと?

シングルユーザモードで立ち上げる。/sbin/fsck_hfs -y /dev/rdisk0s9 などとおまじないを唱えてみる。が、結果は "Invalid key length"。はぁ。同じなわけだな...。

Web を調べにいくと、Alsoft (エーアイではなくエーエル)の DiskWarrior というソフトであれば修復できることがあるらしい。これ、80ドル位する。Norton のツールにも DiskWarriorのリカバリ専用バージョンが入っているのだが、Norton のパッケージは 13000円もする。買わなきゃダメかな...と思ったが、ふつふつと怒りがこみ上げて来た。何で俺がこんな出費を強いられにゃならんのだ。あほか。

こういう場合の真っ当な方法は、アップルに電話する事なのだが、以前、買ったばかりの PowerBook の電源アダプタが死んだ時にむちゃくちゃ待たされたのでなるべくならやりたくない。次善の策としてクイックガレージに持ち込むと言うのがあるが、なんと新しい機種はクイックガレージでは診てくれないのである。なんでも、アップルに禁止されているんだそうだ。なんだそれ。そんなくだらない制限をかける前に、壊れない製品を作ったらどうなんだ。

というわけで、やりたくないけれども、またアップルに電話しなくちゃならない。あーむかつく。ほんとむかつく。何せめちゃくちゃ待たされるのだ。全国のマックユーザが如何に故障に悩んでいるか、よくわかる待ち時間であり、保留音を虚しく聞いている間を時給換算して請求してやりたいくらいなのである。全く、銀座にちゃらい店出している場合じゃない、ユーザサポートの人員を増やすのが先決だろうと言いたい所だが、こういう体制を作った責任者は不味いハンバーガー屋のトップになるようなので、新しい社長に期待するしかない。

むかつく事象としてソニータイマーが良く話題にのぼるけれども、ソニータイマーは保証期間を過ぎてから起動する物であって、保証期間すらまともに耐えられないシステムというのは一体なんなのか。仮にソフトウェア上のトラブルであったとしても、数ヵ月の使用でファイルシステムがコケると言うのはどういうソフトウェアなのか。これって私の知る限りではWindows以下である。あーむかつく。

ぶちぶち言っている間に、Apple Hardware Test の全テストが無事終了。これ、ロジックボードしかチェックしないんで、ディスクトラブルには無力なんだよなー。あーあ、クイックガレージに泣きついてみるかなぁ。DiskWarrior位常備してるんじゃないかしらん。困ったなぁ。

2004.2.25 台湾製DVD

以前、台湾製のCDRを買って「安物買いの銭失い」という標語を噛みしめた。それから数年。いい加減、少しは品質管理が出来ているのではないかと期待して DVD-R を買ってみた。うーん、またもや同じ言葉を噛みしめることになろうとは。

買ったのはこれ。ラディウスというのは代理店のブランドなので、中身がどこの奴かはわからない。

さて読者諸兄は5枚のメディアのうち、焼きに失敗したのが何枚だったかわかりますか?

ぴっ

ぴっ

ぴっ

ぴーん。

答えは...

4枚

こういう製品が普通に売られている事自体、信じ難い物がある。呆れ果てて株式会社ラディウスのテクニカルサポートとやらに電話したら、「着払で送ってくれ」とのこと。交換してくれるらしいが、はたして交換後のメディアがきちんと焼ける保証はあるのだろうか。

案外、交換品は国産かも知れない。

いずれにせよ、まだまだ台湾メディアには手を出さない方が良いようである。

2004.2.24 年金福祉施設、97%赤字(朝日新聞)

どうせすぐリンクが切れるから張らないけれど、社会保険庁の発表があったそうだ。しかしまぁ、全国に265箇所も無駄な施設を良く作った物である。黒字になっているのはいくつかの病院と東京のスポーツセンターで、ほとんどは赤字。国民年金から出た金は1兆5千億以上(同記事)で、これを二束三文で地方自治体に売りつけるんだそうだ。

これと同じ事を、雇用保険でもやっているのは周知、いや羞恥か、の通り。こう言うものを企画し、稟議し、決裁した連中はいまごろとっくに別の部署にいて、しかもおそらく例外なく昇進しており、役人だから雇用保険も払ってないし国民年金も関係ない。

そもそも赤字になろうがなるまいが、彼らには全く関係ないのである。自分がある部署でこういうことをやりましたと報告するためだけに箱物を企画し、予算を執行する過程においては、そういう物が必要かどうかと言う評価軸であらためて眺める必要は全くないし、そんな再評価をして企画を取り止めたって彼らには一文の得にもならないどころか、昇進が遅れる危険があるのである。

私は役人ではないが、役所と同じような組織に10年以上いるから、彼らが何を考えて無駄を生産するのか理解できる。彼ら個人を断罪するのが困難であることもわかる。ミクロレベルでは、とても忙しく仕事(のように見える無駄)をしているのだ。問題の根は、とても深くて、例えば戦前の最大官僚組織である帝国陸海軍のやり方と多くの共通点があることが失敗の本質を読むとわかったりする。先の大戦のような大失敗をやらかしてさえもなお生き残っている、つまるところ、これは一種の文化なのかも知れない。(って、以前も書いたような気がしてきた)

処方箋を書くのは簡単だ。別の中立組織がパフォーマンスを評価すれば良い。例えば会計検査院の人員を10倍にし、国会議員と同等の調査権を与える。組織に緊張感を与え、仲間うちの馴れ合いを排除するだけで、ずいぶん様子が変わって来るのではないかと思うのだけれど...問題は、そういう変化を拒む人が権力ポストについているということで、おそらくゴルバチョフ級の人材が出て来ない限り処方箋の実行は出来ないのだろう。

はたしてそういう人材が今後出て来る可能性はあるのだろうか?

2004.2.23 保険のおばちゃん

今月は生保の強化月間だそうで、月初めから保険のおばちゃんの動きが活発である。まだ若かりし頃、「リビングニーズ特約」という餌に引っかかって、利率 5.75% のお宝保険を無駄に転換してしまった経験のある私にとって、今回はいかに転換を拒否するかが勝負である。ちなみに今回の餌は「保険料払い込み免除特約」である。第一生命が散々CMしている「以降の保険料は頂きません!」と言う、例のあれ。私は第一生命じゃないんだけども。

保険のしくみと言うのは複雑怪奇で、自分がどう言うのに入っていて、どういうタイミングで契約更新になるのかといった知識は契約前と契約後数ヵ月しか頭に残らない。であるからして、たまにはおばちゃんの攻勢に晒され、復習するのも重要である。今回、自分が今持っている保険でも利率が3%以上あることを再確認し、これは死守することにしたのだが、健康な時しか付加できない「免除特約」も結構魅力的なので、色々と技を駆使することになりそうだ。どの程度通用するかはわからないが、うまくいったらまた報告しよう。

参考?リンク:保険選びネット

2004.2.22 日立のエアコン修理

2年前に買った我が家のエアコン、昨年末位から起動時に室外機から「ぐおーーーっ」という近所迷惑な異音がするのが気になっていたのを、先日ようやく日立のエンジニアに見てもらった所、「モーター交換」ということにあいなった。高回転時にモーターが異常振動して、これがシャーシの共振を引き起こし、騒音になっていたようである。

コンプレッサ周辺の部品は5年間保証なんだそうで、無料で済んだのはあり難いのだけど、どうしてモーターがいかれたのかは説明してくれなかった。外れの個体だったのかなぁ。ま、壊れないに越したことはないが、さくっと来て出張料金も取らずに直して帰っていく姿勢には好感を持った。もう2年して同じ所が壊れなければ、次も日立を買うかなぁ。

2004.2.21 梅まつり

というわけで、百草園に行ってきました。気温も上がって暑いくらいでしたが、梅の香る園内で利酒と言うのはなかなか乙なものです。

ただ、京王の宣伝が行き届いているせいで(なにせ梅まつり期間中は普段止まらない準特急まで臨時停車させる位で)、なかなかの人混み。目的のお酒を調達し、園内で蕎麦を食べたら早々に退散してきました。今年の新製品だと言う濁酒、今晩空けるのが楽しみです。

2004.2.20 ノイズキャンセリングヘッドホン

ふと こういうものを買ってしまった。レビュー記事が2002年4月だから、今さらの製品だし、2ちゃんあたりに行くと山のようにコメントが見つかるのだけど、やはりこの位の価格帯でノイズキャンセル機能がついているというのに魅力を感じてしまったのである。

早速、仕事場と電車とバスで使ってみた。まず、インナーイヤー型ということでそもそも耳栓のような形状をしているので、単に耳に押し込むだけでも結構な静寂が手に入るのに驚いた。今どきのヘッドフォンってこんなんなってるんですねぇ。骨振動音が気になる人もいるようだけど、耳栓だからある程度仕方がないというか、こんなもんかという感じ。

で、仕事場。空調の音やマシンの音にはそれなりにキク感じ。マシン室で仕事をしなくちゃいけないような場合には、この手のアクティブ耳栓は使い手がありそう。でも以前 BOSE の Quiet Comfort (2じゃない方) を人に借りた時ほどの感動はなかったから、効きはちょっと弱いのかも。でも、私はあまり静かすぎると落ち着かない方なので、これ位がちょうど良いとも言える。

ついで、バス。こもるようなエンジン音がすっと消える。へぇー。これは結構良いかも。英会話の音声が浮き上がるような感じで、小音量でも実に聞きやすい。

最後に、電車。風切り音がほとんど気にならないレベルに。ヒーンというモーター音(?)や社内アナウンスは聞こえて来るが、やはりノイズキャンセルのONとOFFでは聞きやすさがかなり違う気がする。いいじゃない、これ。

1万以下、というか9000円以下の価格でこれだけ使えれば十分満足です。これで飛行機でもぐっすり眠れるかも。

2004.2.19 NiMH電池の闘い

昨年9月に、三洋が2300mAh の奴を出したが、今度は パナソニックがやってくれた。typで2400mAh、min でも 2230mAh と、三洋の奴(2150mAh-min.)を上回っている。三洋が東芝電池の技術の応用だったのに対し、こちらはユアサとの協業だそうだ。気合い入ってるナァ。

この記事を読んでいて、NiMHのメモリ効果はあまり気にしなくて良い、リフレッシュはむしろサイクルの無駄というのを読んで「おーそうか」と思ってしまった。というのは、前回買ったリフレッシュ機能つきの充電器でリフレッシュした電池、リフレッシュ直後はなんとなく容量が少なくなった気がしていたからである。まぁ、あまり気にしなくて良いようである。

それにしても、デジカメに突っ込んでおくと1ヶ月以上平気で持つからありがたい。

話は逸れるが、このデジカメの後継機、ムービーが何と音声なしになってしまった。こういう、機能が減った奴は型番も減らして(X19とでもして)もらいたいものである。普通、モデルチェンジしたら機能アップじゃないのか > ミノルタ

2004.2.17 PalmOS 5 and Graffiti2

先日の土曜日に発売になったばかりの新型CLIEを手に入れてしまった。例によって高い方じゃなくて、シンプルな方。それでもカメラなんかついてるわけだけど、メモリースティック Pro に対応していることと、ARM ベースの高速CPUが搭載されていることが魅力である。OS5 になってしまうのと Graffiti が2になっている点がやや気がかりだったが、dragonball で大きな英語辞書を引いたり、JPEG 画像を表示したりするとどうしてもモッサリ感があったので、これも時代の流れと諦めることにしたのである。

で、週末を環境設定に費した。ショックだったのは Hack 系が全滅したことだった。シェアウェアのエミュレーションソフトで一部救える物もあったのだが、常用可能なレベルではなかった。仕方がないのでランチャーを変え、DA系に移行してなんとかごまかした。また、PBinline (PObox Inline)が使えなくなって、えらく困った。デクマという手書き認識ソフトの出来はかなり良いのだけど、PObox の使い勝手になれた私にはカッタルイことこの上ない。だめかぁと思って増井さんのページを見に行ったら、ATOK の代わりに使えるFEPバージョンを発見。助かりました。ATOK の予測候補って全然使えないから、やはり PObox 必須なのだった。

もうひとつ、未だに慣れずに困っているのが Graffiti2。一筆書きが染み着いた身には、2ストロークになった i とか t とかがどうしても不自然。大文字を入れる方法は合理的だと思ってすぐ慣れたけど、記号入力がモーダルになったのがすごく困る。ちゃんと認識されたかどうか、リアルタイムでわからないなんてそんなのアリ? この辺はデクマを使うのかなぁ。まぁ、主要な記号は記号モードにしなくても入るから良いのだろうけど。多分、Graffiti2 に慣れると Graffiti マシンには戻れなくなるだろうなぁ。

本体の薄さの代償としてバッテリ寿命が犠牲になったけれども、やはり ARM の速度は快適である。DA で PDIC 引いてもさくっと出て来るし、PObox の変換候補もビュンビュン出て来るのは素晴らしい。ソニータイマーは気になるけど、点数的には70点位あげても良い気がする > TJ37

2004.2.16 ねずみ!

会社にネズミが出た。先日から建物工事が始まっていたのだが、どうも床下に穴が空いたらしく、フリーアクセスに侵入されたようだ。時節柄、机の上にチョコレートが置いてあることが多かったことも原因の一つに数えられるかも知れない。

しかし、よくよく調べると、餌となったのはチョコレートではなく、一見するとプラスチックにしか見えない梱包用の緩衝材だったのである。何でこんなものを食うんだろうと、職場の皆で首をひねったのだが、良く見ると衝撃の事実が。

この緩衝材、燃やしても有毒ガスが出ないエコ素材なのだけど、なんと原料がトウモロコシだったのだ。原料として「コーンスターチ」とか書いてある、生分解性プラスチックと呼ばれるもの...これがまた、ネズミ君にはたまらない味らしい。

意外な物の袋が食い破られ、糞が散乱しているさまは、見ていておぞましいと言うか何と言うか...21世紀を感じてしまった。

皆さんもエコ素材には御注意あれ。

2004.2.11 ウイルスを検出しました

Return-Path: 
Date: Thu, 12 Feb 2004 09:42:16 +0900 (JST)
From: support@virus-check.ne.jp
To: peugeot306
Subject: Virus Alert
Mime-Version: 1.0
Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp
Content-Transfer-Encoding: 7bit

!!!! 警告 !!!! 下記のメールはウイルス感染されていることが検出されましたので、
ウイルスの駆除あるいは削除を行い、メールを送信いたしました。メールの発信者:
peugeot306@uso800.net、メールの受信者:info@arkhills.co.jp、ウイルスが検出
された日時:02/12/2004 09:41:03、ウイルスが検出されたファイル名:document.exe、
検出されたウイルス名:WORM_MYDOOM.A、処理:deleted、処理内容:The uncleanable 
file is deleted. 以上
全くもう、From フィールドは詐称するのが当然の時代なんだから、いちいち偉そうに「ウィルスを検出しました」とか関係ない人に送ってこねーでくんな YO! > info@arkhills.co.jp の管理人サン(外注さんみたいだけど)

こういう設定が、自分のサイトの帯域を無駄に食っているということがわかるまで何年位の経験が必要なんだろうか。頼むから初級シスアドレベルの試験問題にでもしてくれ > 誰か偉い人

2004.2.11 DVD修復

長男によってほとんど再生不能にまで傷だらけにされてしまったDVDをどう処置したものか、時間を見つけては考えていたのだが、とりあえず解決したので記録しておく。

まず最初に考えたのは、修復用に売られている製品の利用であった。例えばこんなのがある。

しかし、今修復しようとしているのは一枚だけであり、以後修復が必要になるDVDはそうそう生産されないように手を打つつもりなので、わざわざこういうのを買うのはちょっとためらわれた。

次に有力な候補となったのは、メディア修復サービスの利用である。プロ用機材を使うのであるから、仕上りが綺麗であることが期待されるし、一枚だけ修復するならこちらの方がリーズナブルだろう。例えばこんなのがある。

しかし、ここでまた考えてしまうのである。何しろ修復しようとしているのは1000円で売っていたものだ。これに何百円もかける価値があるだろうか?

要するに...と考えてみると、表面を研磨すれば良いわけである。多少面倒ではあるが、実は自分でもできるんではないだろうか?

で、ホームセンターに行ったついでに耐水紙やすりの2000番を買ってきた。これはかなり目の細かいものである。

はじめに、お試しメディアでこすってみる。おー、これなら傷が消えそうだ。ふむふむ。気を良くして再生してみると、おっとどっこい、再生不能になってしまった。2000番のやすりで仕上げただけではダメらしい。

それじゃぁってんで、なぜか手元にあった 「Holz RUBBING COMPOUND 極細」という奴でキュッキュとこすってみた。これ、車の塗装の最終仕上げに使う奴なんだけど、まぁ研磨材なんてもんは堅い細粒が含まれていれば良いわけで。

結果はどんぴしゃ、オーライである。

テスト結果が良好だったので、懸案のメディアで試してみた。まず紙やすりで傷の輪郭が薄くなるまで慎重にこすり、ついで極細コンパウンドで仕上げる。反射は良好だが見た目はちょっと曇った感じ。こんなんで大丈夫かいなと思って再生して見たところ、症状は劇的に改善した。これまで無数に止まっていた画面が、3回しか止まらなくなった。おそらくこれらはかなり深い傷なのだろう、素人が深追いするのは禁物であるからして、この辺でやめておく。

結果として、紙やすりとコンパウンドを使えば自分で修復できそうなことがわかった。素晴らしい成果だが、実はこれに1時間費した。秋葉で頼むと15分で終わる作業なので、自分の人件費を考えると、実は300円で依頼した方が安かったかも...ま、一種の趣味だから別に良いか。

というわけで、修復が必要なメディアをお持ちの方、お安く請け負います :-)

2004.2.10 次世代の検索機能

そろそろスラッシュドット効果も薄れて来たようなので、御紹介。 日本語自然文検索である。

まずは、ご利用方法にある「回答できる質問」をクリックして肩の力を 抜いてもらいたい。ま、こんなもんです。

で、いよいよ自然文入力にチャレンジ!

公開からしばらく経って、大体うまく答えられるようになって来たものの一つに「首都」シリーズがある。はじめの頃は、「日本の首都はどこですか」と聞くとつねに「ベルリン」と言う答えが返って来たものだが、今は他の国でもまぁまぁ大丈夫になって来たようだ。

基本的にキーワードの共起と言うのを元にしているので、いかにも同じ文書に現れそうな、しかもその手の文書の数の多そうな奴であれば結構良い結果が出る(例;アクアラインの建設費はいくらですか)。また、正確な用語を使うと正しい答えが出やすい(例;高尾山の*標高*は何メートルですか)。

逆にマイナーなやつはめちゃくちゃな答えが出ることも多くて、公開当初は結構笑えたのだけれど、どうもフィルタリングのスレッショルドを調整したようで、いまいち楽しくないシステムになってしまっている。つまり、正しい答えかゴミのどちらかしか出て来ない。これではリピーターを掴めないのではなかろうか??

たまに遊ぶ用途としては、もうすこし茶目っ気度を増しても良いのではないかと思った...が、「間抜けな大統領は誰ですか」と聞いたらそれなりの答えが返って来た。ふむ。使えるかも...

2004.2.9 The Peter Principle

ピーターの法則と言う本が職場で流行っている。上級管理職のオペレーションが何故斯くのごとく間抜けなのかが非常にすんなり理解できる本である。いわく、「階層社会においては、人々は昇進によって各々の無能レベルに到達する」「無能をさらけださないためには、創造的無能によって不必要な昇進を回避することである」などなど。何が創造的無能なのかは、本を買って頂くとして、一番私が気に入ったエピソードだけ紹介。

極めて管理能力に優れた部長がいました。彼は時おり自分の車を社長専用のスペースに駐車することによって昇進を回避しました。

これほど知的なやり方があるだろうか??

この本が1969年に書かれたものだということも、興味深い。人類の無能さは、35年前も今も全く変わっていないのだなぁ。

2004.2.7 WinXPチューニング

MURAMASA はメモリが少ないので、これまで気にしたことのなかった「不要なサービスの停止」とやらをやってみた。が、パフォーマンスモニタで使用可能メモリの量を見ている限りでは、たいして効果のないのも多いようだ。あるいは、再起動すれば変わるのかな?

とはいえ、不要なものを動かしておくのも変なのでとりあえず止めてみたのが以下のリスト。いつのまにか iPod Service なんてのが紛れ込んでたのにはびっくりした。これはiTunes を入れてあるからなんだけど...

参考リンク:
[k-sawadaさん][Digital Town]

2004.2.6 百草園の梅まつり

もう、こういうシーズンなのだなぁと感慨新た。ここの出店で買った梅干しは、我が家の定番となっている。

で、ページにはちょっとしか記載がないけれど、園内では日本各地の造酒屋が自慢の日本酒を展示即売している。もちろん、試飲可能。御世話になっているこちらの酒造も出店しているから、うまく時間の都合をつけて調達しに行きたいものだ。

「日本酒はやっぱり純米」とおっしゃる Webmaster各位、ちょっと遠いですが足を運んでみてはいかがでしょうか?

【続報】

酒蔵祭の出展酒スケジュールが手に入ったので転載しておきます。某酒造は21、22日の土日にしか出ていないようです。出店はすべて午前11時から午後3時まで。

なお牧水の米米酒(甘口の軽い酒)は毎週販売しているそうです。

2004.2.4 DVDバックアップ

以前、妻が子供向けのDVD(乗り物大好きとかそういう奴)を買った。子供は夢中になって、何度もこれを見ようとするどころか、自分で DVD の装填までやろうとするようになった。プレーヤの Open ボタンを押して、トレーにディスクを載せて、閉じて再生ボタンを押す。へぇ、うまいもんだ、上手上手、などと親馬鹿ぶりを発揮していたら、いつのまにか DVD は傷だらけとなり、画面はしょっちゅう止まるは再生時のサーボ音はうるさいわで、困ったことになってしまった。安売りで1000円だったとはいえ、こういう状態になるとは...

で、しょうがないので別の DVD を買ってきたのだが、これも彼の手にかかれば2週間ほどで再生不能になるのは目に見えている。今度のは3000円もしたから、そう簡単に犠牲にするわけにはいかない。さぁどうするか...

結局、その辺の DVD焼きソフトが備えている「コピー機能」を使って、生贄用メディアを作ることにした。この機能は「バックアップ」と呼ぶこともあるが、今回はまさにそういう用途である。オリジナルのイメージを吸い上げて、DVD-R に焼く。作業はわりとあっさり終わり、再生もあっさりできてしまった。うーん、こんなに簡単だったとは。

これで、また彼に扱わせることができる。どうも最近ディスクに触ろうとしないような気がするのだが、ひょっとして「君がディスクを傷つけるからこんなに画面が止まるんだよ」とか言いすぎたのかも知れない。言葉がわからないと思って直截な表現で(多少冗談めいた声色を使っているにせよ)責めていたのだが、そろそろ言葉づかいに気をつけた方が良い気がしてきた。愚息よ、すまん。生贄メディアで存分に遊んでくれ。

ところで、こういうのは著作権的に微妙なオペレーションである。もしかするとこういう手段は禁止されてしまうかも知れない。自分がこの手の機能を使うとは思っていなかったが、できないと困ることがあるんだなぁと痛感してしまった。これからもこの手の手段が生き残ることを祈りたいものだ。

2004.2.2 bsfilter 経過

bsfilter を使いはじめて1ヶ月半ほど経過したので、毎日弾いているspamの数をグラフにしてみた。横軸が日(1--31)で、縦軸が弾いたspamの数である。1月半ば位まで学習させていたが、最近はフィルタ洩れが一日数通で落ち着いているので、データベースのアップデートはしていない。これまで、誤判定は1通だけである。

これを毎日手で削除していたと考えると、気が遠くなる。もっと早く使いはじめれば良かったなぁ。

2004.2.1 MURAMASA

実は、先日Efficionマシンを手に入れた。モバイル用に使っていた東芝Libretto L5(Crusoe TM5800/800MHz+WinXP Pro)の遅さに耐え難くなって来たというのが建前、噂のCPUを使ってみたかったと言うのが本音。2週間ほど使ってみて、こいつは結構使えると言う印象を固めたので書いておくことにする。

現在手に入る Efficion マシンということで、モデルは一意に決まる。シャープの MURAMASA、PC-MM2-5NE である。昨年末以来、様々なメディアでレビュー記事が出ているから、改めて同じ内容は繰り返さないが、私の印象にもっとも近かったのはこれこれの米田氏の記事だった。

Libretto と比べたとき、やはりもっとも嬉しいのは「やっとWinXPがまともに動くようにナッタ−」ということ。それから、やはり 910g という軽さは伊達じゃない。某エクストリーム程の驚きはないものの、電源アダプタが150g しかないので、合わせると 1060g になる。X505SPのバヤイ、本体が 785g, 電源が 290g の合わせて 1075g となるので、システム的な視点で言えばこっちの方が軽い。しかもこっちは無線/有線LAN ともに内蔵なので、更にその差はひろがるわけだ。偉いぞシャープ。

ちょっと残念なのがキータッチ。まぁこれは Libretto が良すぎただけで、慣れの問題が大きいかも知れない。

メモリ256MBは少ないと思うけど、モバイル用のサブノートならば我慢できなくもない。もちろん 512MB 欲しかったけど、それを言うなら液晶だって WXGA が欲しかった。是非、次モデルではこの両方を実現して欲しいと思う。

そうそう、モバイルスイッチ。最小輝度から2番目がデフォルトなのだけど、これだとバックライトが暗すぎるー。国際線の飛行機用か...でも、今どきの飛行機ってDC12Vが出ているから電源繋いで使うしナァ。結局真ん中位の輝度で使っているけど、無線LANで繋ぎっぱなしでも2時間半位は持ちそう。無線を切ればもっと持つかな。

ちなみにPostPet Markを走らせてみたら、Libretto L5 で 1300-1400 だったのが、1800-1900 になった。普通に速い。

実にとりとめがないけど、思っていたよりも満足度の高い買い物でありました。よしゃよしゃ。


[2004.1]