2004.7.28 豊かなほど不幸?

7月号の日経サイエンスに、「豊かさが招く不幸」という記事があり、なかなか面白い。選択肢の数が増えると幸せを感じる度合も増すが、あまりに数が増えすぎるとかえって不幸を感じることになるという心理学的な研究の紹介である。

簡単に言うと、まず、人は幸福に対してはすぐ飽和する(慣れてしまう)一方、不幸に対してはなかなか飽和しない(いつまで経っても悔やんでいる)場合が多い。これは投資姿勢においても、儲かる時より損する時の方がダメージが大きいという研究があるところからしても、また運転中に青信号より赤信号が気になるというところからしても、実にわかりやすい仮定である。

で、選択肢が多すぎる場合、自分の選択に満足せずに「もっと良い選択肢があったのではないか?」という、機会損失に対する不安が増すと言うのである。選択肢はせいぜい数通りがよく、多すぎる選択肢は不幸感を増すだけだというのが結論として紹介されている。なるほどねぇ。

「足るを知る」という言葉の通り、ほどほどで満足することに本当の幸せが宿るというのは釈迦の時代から言われていることで、日本人にはさしあたって目新しくもないが、案外こういう思想が欠けている国もあるのかも知れないねぇ。

なおこの記事、元ネタは The Tyranny of Choice (Scientific American, April 2004)です。

2004.7.23 メディコン不調

USEN からレンタルしているメディアコンバータの調子が悪い.最近頻繁に,知らぬ間にリンクダウンになっていて電源をON/OFFしないと復帰しないと言ういやらしい現象が生じるようになってしまった.おかげでIP電話の信頼性も劇的に悪化.やっぱしNTT回線は解約しなくて正解であった.

このメディコン,Pirelli のマークがついているいかにも安げなやつで,設置が 2002年5月19日.それ以来 24/7 体制(24 hours a day, 7 days a week:要するに年中無休24時間営業)で動いて来て2年2ヶ月が過ぎ,あと一ヶ月ほどで連続2万時間達成と言う所で,どうやら寿命のようである.せめて5年くらい持ってくれても良さそうなものだが,安物のネットワーク機器って設計寿命が2万時間だったりするのかしらん.

FTTHでのIP電話はかなり快適に使えることが多いけれども,2年で壊れると言う所から見ても,まだまだレガシーな電話が消えることはなさそうだ.明日交換となる新しいメディコンは,3年くらい動いてくれるのだろうか...また何年かしないとわからないけれど.

2004.7.19 枝豆

先日NHKの「試してガッテン」で、枝豆の正しいゆで方というのをやっていて、その通りやってみたら結構おいしいように思ったのでメモしておく。 逆にこれを見て、外食の際、鞘が切ってあるかどうかを見ればその店のレベルが知れるなぁと思ってしまった。大抵は切ってある気がするけど。

2004.7.17 三連休初日

愚息と二人で実家に行く時は、時間を節約するために高速を使う。今日もいつものように飛び乗った...世間的には三連休の初日だということは、完璧に忘れていた。

玉川のランプを調子良く加速して、目に入ったのは怒涛の渋滞。うぎゃー、なんじゃこりゃー。あああ、バックしたい。バックして逃げたい。俺たちゃ別に観光地に向かおうってわけじゃないんだ。しかし、高速でバックなぞできるわけもなく。次のインターは、はるか6km先である。泣く泣く、渋滞につき合うことになった。

40分後。ようやく東京料金所を抜け、待ちに待った川崎ICに到着。もはや実家に行こうなんて気力はとうに潰えていたし、こんな渋滞に350円も払い、かつ復路にまた350円も払うなんて絶対にいやだと思った私は、ゲートの係員にこう言っていた。

「すみませーん、間違って入っちゃったんで、ここで Uターンして戻りたいんですけど、できますか」

「戻るって、東京までですか?」

「そうです」

「えーと、ちょっと手続きが面倒ですけど良いですか、ナンバー控えさせてもらうことになったりしますけどよろしいですか」

「結構です」

「じゃぁ、通行券にハンコを押しますので、ちょっとあちらのゲートで係員を待っていて下さい」

「はい」

3分ほどして、別の係員がやってきた。

「お客さん、こっちこっち」「じゃぁこれ、東京料金所で渡してね」

わりとあっけなく、Uターンは認められ、喜び勇んで上りに合流。 数分後、東京料金所に到着。

「あのーこれ、川崎でUターンしてきたんですけど」

「え?」

「えーと、出るのを止めて戻って来たんですが」

「あーそうですか、はい。どうぞ」

こちらも割と呆気なく通過。あー良かった、ただでさえ時間とガソリンを無駄にしたのに、往復700円も取られたら泣く所だった。

と言うわけで御通行中の皆様。間違って高速に入った場合(入ってから間違いだったことに気づいた場合を含む)は Uターンできます。はい。ただし、次のインターまで我慢して走りましょう。

2004.7.14 超格子合金キタ−

国外にいたので気づくのが遅れましたが,ついに発表されました. サンヨーの新しいニッケル水素.単三では 2500mAh に到達.単4では900mAh.すごいなぁ.

発売は来月1日.さて向かい打つパナソニックはどう出るか.

2004.7.13 携帯式日陰生成装置

日差しがきつい.日陰を選んで歩くが,ただでさえわずかな日陰を,対向のおばちゃんと奪い合うような状況が続いたり,日陰のまったくない道路もあったりする.こういう道を歩いていると焦げそうな気分だ.それでふと,いつか新聞で読んだ日傘の効用を思い出した.日傘とは日陰を持ち歩くものであって,実際涼しいのである,こんなに涼しいものを女性だけに占有させるのは惜しい,確か,かような文脈の記事であった.

で,思い出すとさっそく実践してみたくなる.日傘をさすなんてちょっと恥ずかしいが涼を得るにはそんなことを言ってもいられない.日傘はどこだ.日傘.

当然のことであるが,そんなものは持ち歩いていないわけである.要するに影が出来れば良いのであるからして,ここに取り出したる雨傘でもそれなりに涼が得られるに違いないと考えた.

さしてみた.かなり恥ずかしい.道ゆく人の視線がいたい.が......

涼しい,涼しいじゃん,これ.

日陰を持ち歩くとは良く言った物で,直射を防ぐだけでこんなに楽だとは思わなかった.しばらくすると傘の布地が暖まって輻射を始めるので,最初の感動は薄れるものの,それでもまだないよりはましだ.

うーん,男でも恥ずかしくないようなデザインの日傘,ないかなぁ.ついでに雨傘の代わりにもなって,三段式折り畳み可能で,携帯に便利なやつ.ないかなぁ.

2004.7.11 ビートウォッシュ

日立がビートウォッシュと言う新しい形式の縦型洗濯機を発売中である。縦型でありながら、ドラム式のようにたたき洗いが出来るというのが売り。価格コムを見ると、乾燥のファンの音がうるさいと言う報告がある他は特に問題はないようだが、15万と言うプライスについてはもう少し何とかならんかと思う。

とはいえ、ドラム式については、最近こういう所でまだまだ問題が多すぎると言う報告があった。うちのシャープもトラブルがあったし、松下の斜めドラムも相変わらず非難轟々な感じだし、サンヨーもいまいちらしい。先日交換したシャープのダンパーがいつまで持つかわからないが、おそらく次はこの手の大口ドラムは選ばないだろう。

ビートウォッシュがキャズムを超えられるかどうか、興味津々である。

2004.7.9 新生銀行キャッシュカード

新生銀行のキャッシュカードは、海外でも Plus マークの ATM で現地通貨をおろすことが出来る、ことになっている。これを知って、私は CITIBANK を解約したのだった。

で、今回オーストラリア/ケアンズで早速新生カードを使ってみたのだが...5箇所のATMで試して、おろせたのは一台のみ。しかも、そのマシンでもう一度トライしたらシステムダウンとかでおろせなかった。むむむ。これは、思ったより使えないじゃないか。

もちろん、どのATMにも Plus マークがついていた。しかし、シールが貼ってあるからと言って使えるとは限らない。特に海外では、こういうことは常識であるはずだった。回線の問題、認証サーバの問題、色々あるのだろうが、やはりたった一つのネットワークに頼るのでは心許ないようである。

その点、CITIBANK の方には独自のネットワークがある。このネットワーク(CITICARD のシールが貼ってある)に加盟していないATMでも、Cirrus か Plus のシールがあれば期待できた。しかし、考えてみると、実際の所 Cirrus か Plus のどちらかしか貼ってないATMでは、CITICARD であっても良く突き返されたものだった。うーん、ダメなときは他のを試せば大抵使えていたから、すっかり忘れていたよ。

かといって、口座維持手数料無料、振込手数料5回まで無料というメリットを投げ捨ててCITIBANKに戻れるわけもない。

これに関して、新生銀行に対して二つ要望がある。まず、どこかもう一つのネットワークに加盟してくれると信頼性の面で助かる。ついで、海外でおろした場合のレートをもうちょい下げて欲しい。今回、仲値プラス2円取られた。街中の両替屋や空港の銀行よりは、かなりマシだけれど...CITIBANK はもう少し安かった気がするから。

2004.7.8 速読チェック

速読ちぇっくというところで、読書スピードがチェックできるらしい...のだが、スクロールしているのはとても読みにくい。パッと全文が出て、ある時間経ったらパッと消えるテストの方が正しい結果が出るような気がするのだけれど。

ともあれ、世の中にはいろんな商売があるものだなぁ。

2004.7.7 I'm always lucky

今回の旅行で一番印象に残ったのが、この言葉。ホテルから空港へ向かうシャトルに乗っていた時、途中から乗車して来た小さな女の子が運転席の横に座りたがり、ドライバーが快く座らせてやったので、周りの大人から「君はラッキーだね」と言われたのに対して、女の子が言ったセリフである。

ああ、こういう心がけが大事だよなぁと、しみじみ思ってしまった。自分はいつも幸運だと思っていることで、悪いことより良いことに目が行くようになるだろうし、本当に幸運も舞い込むに違いない。笑う門には福来る、みたいなものかなぁ。

実際、ネガティブなことばかり言っていると、ネガティブなことばかり発生する気がするし、不幸も幸運も人に伝染るものだと聞く。前向きな人としかつき合わないようにしていると公言するベンチャー経営者までいる位だ。誰だか忘れたけど(汗)

というわけで、さっそく実践。成田からの帰りにエアポートリムジンを使ったのだが、前方に工事渋滞が。うーん unlucky と思いきや、噂通りの機動的リルートが実施され、さくっと渋滞をパスして目的地に到着。ちなみに5分くらい前に成田を出たはずのタマプラ行き東急バスは渋滞にはまってた(首都高と京葉道路は並行しているから見えるのだ)。うーん、I'm feeling lucky。皆さんにもいいことがありますように。

2004.7.6 毒吐き from ケアンズ

と言うわけで、オーストラリアはケアンズに来ています。真冬なのに15度-30度という感じの気温で、非常に爽やかです。水は冷たいと思うのですが、水着で泳いでいる人も多数。元気だなぁ。結構日本人が多く、日本語の通じる店がたくさんあります。日本語メニューの装備率は、英語圏で言うとホノルルに次ぐのではないかと思われます。

すごく不思議なのは、虫が少ないこと。冬だから? でも、私の泊まっているモーテルには網戸がない。ということは夏でも蛾は飛んでこないということになります。食べ物を放置するとアリが来るそうだから、アリはいるはずなのですが、蛾がいないと言うのはとっても不思議。

さて、今どきの国際会議は、会議場に無線LANが装備されているのが普通? かどうかはわかりませんが、結構快適に使えていて、普通にニュースとか読んだりしています。で、見つけたのがこんなニュース

やっぱしこの距離でジャンボ飛ばすのって無駄だよなぁ。しかも2機も飛ばしたんだって...ていうか2機も持ってたのか。JALあたりから小さいのをチャーターするとか、節約して欲しいなぁ。もうバブルも弾けて10年以上経つんだし、政府が贅沢するのは止めてもらいたい物だよなぁ...と思ってしまった。小さい政府、きぼーんぬ。

2004.7.3 もろもろ

今週は出張で更新が滞りがちになる、かも知れません。 出国前にもろもろのメモ。

[2004.6]